掛川市に世界農業遺産「静岡の茶草場農法」について研修に来ています。
茶法農法とは、茶園周辺で刈り取ったススキや笹などを、茶畑の畝間に投入する農法で、この投入する草を刈り取る採草地を茶草場と言います。
かつては日本各地で見られたこの茶草場農法ですが、生産方法の変化や時代の変化にともなって、現在では静岡県などごく一部だけで続けられているそうです。
この伝統的に継続されてきた茶草場農法により、茶草場は、貴重な生物が住む特別な場所になっています。
高品質な良いお茶を作ろうとする農家の営み、努力と生物多様性の確保を両立した、世界的にも非常に珍しい貴重な農業遺産だと改めて感じさせていただきました。
私たちの地域でも現在、峡東三市により、ぶどうの棚式栽培の世界農業遺産登録を目指しておりますが、
親父から受け継いだ草刈り場が
世界農業遺産になったんだ‼︎
と、語る掛川の皆さんの熱い想いを追い風に、農法の継承や生物多様性を勘案する中で登録に向け議論していきたいと思います(*^^*)