*****根津質問*****
山梨市駅南口広場・南北自由通路についてお伺いいたします。
本市では、山梨市駅南地域の市街地整備基本構想を平成23年度に策定いたしました。現在この基本構想に従って、山梨市駅南北自由通路及び南口周辺整備事業計画策定のためのアンケート調査がこのほど行われましたが、回答結果をお聞かせください。
また、駅南側は多数の教育施設が存在する文教地区で、都市計画道路山梨市駅南線を平成23年度から県事業で整備を進めておりますが、山梨市マスタープランでは駅南口の設置、駅舎の橋上化、エレベーターの設置、南北自由通路、南口駅前広場など交通基盤の整備と新たな都市機能の導入といった南口整備の検討が示されております。それに伴い、市では平成29年9月ごろJR東日本と基本協定締結とお聞きしております。
南口整備において、中村産婦人科、帝京福祉専門学校、日本カーボンなど駅へのアクセス道路及び南口広場建設に用地がかかりますが、各事業所との用地交渉や代替地移転など駅南口の設計プランの進捗とあわせて市のお考えをお聞かせください。
*****市長答弁*****
山梨市駅南口広場南北自由通路についてであります。
まず、山梨市駅南北自由通路及び南口周辺整備事業計画策定のためのアンケート結果につきましては、8月末日で改修率の40.7%であり、現在アンケートの結果について集計を行っているところであります。
また、設問以外での自由意見では、回答者407名のうち300名の方々から大変貴重なご意見をいただき、主にエレベーターの設置は必要である、駐車場・駐輪場の整備を望む等でありました。
次に、アクセス道路及び南口広場建設に係る各事業所との用地交渉や代替地移転についてであります。
駅南口広場の整備は、日本カーボンのご協力が不可欠でありますので、昨年12月末に日本カーボン東京本社を訪問して以来、数回にわたり協議を重ね、先般9月2日の打ち合わせにおいて、日本カーボンにご協力をいただく用地の範囲について最終確認し、ご理解をいただいたところであります。年度内に事務所、工場棟などの建物調査を実施し、翌26年度から用地補償交渉に入っていきたいと考えております。
帝京福祉専門学校については、県事業の都市計画道路山梨市駅南線改良事業及びアクセス道路が用地としてかかるため、平成23年度から協議に入っております。日川踏切に隣接する帝京の施設は、県道及びアクセス道路道路の交差点部分に当たるため現在の敷地に施設を再築することは困難ではありますが、ご理解をいただき事業協力いただけることとなっており、現在駅南にある6階建ての学校施設を中心に、引き続き学校運営を継続していくとお聞きしております。
なお、今月末に東京の帝京大学本部において今後の方向性を確認するため、上京する予定でございます。
次に、中村産婦人科医院については、本市で唯一、また峡東地区でも2つしかない分娩ができる産科医院で、地域医療に大変貢献されている医療機関であります。市といたしましては、中村産婦人科医院について、この地域で産科医院を継続していただくことを願っておりまして、私からも直接中村先生にそのことを要請し、中村先生は、地域の周産期医療に対して深い考えをお持ちで、移転後も継続して本市において産科医院を続けていきたいとのお話をいただいております。
今後は、行政としての支援策も考える中、保健所や県の関係機関と協議し、この問題に取り組んでまいりたいと考えております。現在担当職員が中村先生と綿密に話し合いを重ね、具体的な移転場所等の協議を進めております。
次に、駅南口の設計プランの進捗についてであります。
本年7月末、駅南口広場及びアクセス道路の概略設計を発注し、アクセス道路から駅前広場への進入路や日本カーボン社内への進入路等、県公安委員会との協議も整い、あわせて駐輪場やトイレなどの配置について、山梨市駅南市街地まちづくり協議会と協議も行い、概略設計が固まった段階で詳細設計に入ってまいりたいと考えます。その際には、議員の皆様や市民の皆様に概略案を公表してまいりたいと考えております。
*****根津答弁*****
本市で唯一の産科である中村産婦人科の今後の動向は、地域の産科医療を求める多くの市民にとっての関心事であり、存続は市の未来設計にも欠かせない重要事項です。道路事業の実施に当たっては、地域に愛着を持った住民の残存意向を考慮し、交渉に当たっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。