今日はやや難しい問題。
症例:10代、男子
現病歴:初診の数ヶ月前より左頬に軽度の痒みのある紅斑が出現し、
他院にてステロイド外用剤やタクロリムス軟膏を処方されるも徐々に
増悪し、当院初診。
現症:左口角近傍に、100円玉大でやや環状に見える、浸潤の強い
落屑性紅斑が存在する。真菌顕微鏡検査は陰性。
さて診断は?
A.好酸球性膿疱性毛包炎(eosinophilic pustular folliculitis(Ofuji))
明らかな膿疱はないものの、まずEPFを疑いパンチバイオプシーし、
同時にEPFの治療薬ともなるミノサイクリン内服を術後の抗生剤も兼ねて
開始したところ、
1週間目の抜糸時には紅斑はかなり改善し、浸潤もとれてきていました。