こんにちは
院長の櫻井です
当院は、特に何か宣伝しているわけでもないのですが、陥入爪・巻き爪の
患者さんがよく来られるので、本日供覧するようなまあまあひどい症例も
珍しくありません。
症例:50代、女性
現病歴:およそ半年前から左第1趾の両サイドの陥入爪が徐々に増悪するも
放置。さすがに痛みに耐えきれず当院初診。
現症:写真に示すように化膿性肉芽腫を伴っていました。(化膿性肉芽腫という
用語も病理組織学的には正しくないのですが、慣用的にここでは用いています。)
ということで手術としました、が、両サイドともフェノール法としてしまうと、
長期的に爪変形のリスクがありますので、それはできるだけ避けたいところ
です。
そのため、深爪のひどい外側(写真で右側)をフェノール法、爪が伸びている
内側(写真で左側)はガター法としました。化膿性肉芽腫は切除・焼灼しています。
術直後↓
所要時間11分。外側の短く切られた爪の食い込みが術前の想像以上に
きつい+爪がもろくなっていたため、少し時間がかかってしまいました。
が、これで患者さんは半年の悩みから解放されました
爪のワイヤー治療をしている医療機関は多いですが、外科的治療をしている
医療機関は意外なことに少ないらしく、先日も都内から当院を紹介受診された
患者さんがいらっしゃいました。フェノール法はブロック麻酔が十分効いてから
実施しますが、所要時間は1ヶ所6-7分程度ですので、後日予約を取り直すの
ではなく通常の外来診療中にその場で当日手術をしています。
爪のトラブルでお悩みの方はご相談くださいね