こんにちは
院長の櫻井です
診断は典型例では容易だけれどもその後のフォローに常に頭を悩ます疾患に
IgA血管炎(旧:アナフィラクトイド紫斑)があります。
この疾患の嫌なところは、多くが皮膚の紫斑のみの軽症例なのですが、時々、
腎症などの爆弾が混じっているところです。勤務医時代にステロイドパルスまで
したけれども透析に至った成人例を経験しています。
先日も小学生の女の子で典型的な皮膚症状で受診され、即座に総合病院小児科
を紹介したところ尿タンパク陽性で即入院となりました。
ですから、最近私は、
・典型例→即、総合病院紹介
・疑診例→生検(直接法含む)・血液検査(間接法含む)・尿検査を実施し、
本疾患あるいは血管炎と確定診断に至った場合に総合病院紹介
とすることとしています。
こうすることで、医師である私自身にも、患者さんにとっても、安心な診療と
できていると思います。