『サイエンス』誌からの情報シェア
喫煙のケムリに含まれる化学物質がヒトの細胞に『突然変異』をもたらし、喫煙本数が多く、喫煙期間が長い人ほど突然変異による発ガンのリスクが高まる
…なんて、 なんで今更???
食物や環境物質など、あらゆる化学物質がヒトの遺伝子を傷つける可能性があって、
ヒトの身体には、それを修復する機能も備わっていて、両者の鬩ぎ合い勝負に負けると発ガンに至るわけですが…
タバコの強い発ガン性については、喫煙者は納得の上で喫煙を習慣化しているわけで、健診で癌が見つかっても、「仕方がない」自業自得を心得ているわけですから、今更驚く人もおらず、
禁煙運動促進の啓蒙にもならないでしょう🖐
だから、こんなの、
せいぜい『Cancer Research』か『Pro NAS』の総説レベルの研究じゃないかなあ〜
(;´▽`A``
〔出典〕全文が無料で読めます!
http://science.sciencemag.org/content/354/6312/618.full
世界一の臨床医学雑誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン』からの情報シェア。
京都大学健康科学センターからの報告で、
「AEDを使った措置を受けた後、社会復帰した患者が、2005年からの8年間で30倍以上に増えた」という統計データを示したものです。
一見「これはすごい!」と思えるような数字ですが、実際のところは論文中でも述べられているように、まだまだAEDに関する知識も機械の配備も普及されておらず、まだまだ改善の余地がある成果として報告されています。
AEDは、繁華街の商業ビルやショッピングセンターなどに広く普及しつつありますが、何をする機械かなのか知らない方もまだまだおられます。
テレビの救命救急ドラマなどに良く出て来る「電気ショック」というやつがまさに「体外式除細動器」になるのですが、それを完全に自動化したものがAEDです。
ここで、AEDはなんぞやというところから、簡単にご説明します。
日本人の死因は2015年の統計で、第1位:悪性新生物(約30%)、第2位:心疾患(約15%)、第3位:肺炎(約10%
)となっています。
このうち、街中で突然倒れて亡くなったとか、朝起きてこないので家族が起こしに行ったところ亡くなっていたなどの事故の原因は、殆どが心疾患に含まれています。
その原因の多くを占める『急性心筋梗塞』(虚血性心疾患)は発症時死亡率が50%もの高確率ですが、その理由は、発症後に『心室粗動』や『心室細動』などの「致死性不整脈」を来すことによります。
あるいは、心臓の内部で拍動の信号を伝える際の『伝導障害』から『心室粗動』や『心室細動』を来すこともあります。いずれにせよ、一旦発症してしまったら、そのまま亡くなってしまう恐ろしい不整脈です。
つまり、心筋梗塞や伝導障害などの心臓の病気がきっかけで、心室が「粗動」や「細動」と呼ばれるような暴走状態になって、血液の循環が停止してしまうことによって死に至る、と理解してください。
死因統計の中で、漠然と「心疾患」と包括的に書かれている中で、実際の直接死因は『心室粗動』や『心室細動』などの「致死性不整脈」が大部分ですので、
突然街中で倒れた人をみかけたら、すぐにその場で診断して治療することができれば、心疾患での死亡率は劇的に減らすことが出来るだろう。
自動的にそれを行う機械さえあれば、例え素人でも生命を救うことが出来る、
というのがAEDの開発と普及の趣旨です。
就寝中に『心室粗動』や『心室細動』などの「致死性不整脈」を発症した場合にはどうにもならないのですが、街中で誰かが歩行中に突然倒れたときには、このAEDが大きな威力を発揮します。
『心臓マッサージ』の心得がある方は、脈が触れないことを確認したら、そのまま馬乗りになって心臓マッサージをしながら救急隊を待てば良いのですが、
そんな心得がなくても、最寄りの商業ビルなどからAEDを借りてきて、マニュアル通りに電極を2枚、患者さんの胸にはり付けて、AEDのスイッチを入れるだけで、コンピュータが自動で診断して、『心室粗動』や『心室細動』などの「致死性不整脈」から、心臓をリセットしてくれます。
最近は、職場や学校、自治体などでAEDを使った救命救急研修を行ったりしていますが、個人でも最寄りの消防署で研修を受け付けており、修了証なども発行してもらえますので、是非とも1人でも多くの方に研修を受けていただければと思います。
余談になりますが、
救命救急医であるボクはこのAEDに不満があります。
AEDは、高度なコンピュータ・プログラムによって、的確に動作の必要性(=電気ショックの必要性)を判断します。
あまりにも的確なので、必要の無いときには、操作する方が感電したりしないように、わざわざ音声で
「放電の必要はありません」
と知らせてくれます。
確かに、AEDというのは、止まった心臓を動かすのでは無くて、逆に放電する(電気ショックを与える)ことによって、メチャクチャに暴走して、血液を拍動しなくなっている心臓を一旦停止させる機械です。
心臓には、自動的に規則正しく拍動をする機能が元々備わっていますので、一旦暴走を止めてやったら、勝手に元のように正常な拍動を開始するのです。
しかし、我々救命救急医は、無駄だとアタマでは分かっているけど、武士の情けで、一発電気ショックを与えてみたいという想いに駆られることがあります。そんなときには、躊躇無くテレビドラマのように、救命救急センターにある手動の除細動器で「ドカン!」とやるわけですが、
AEDには、安全性確保のために、手動で放電する機能がついていないのです。
いつだったか、どこかの病院で、救急室でAEDが出てきて、手動放電が出来なくて、オマケに冷たく落ち着き払った女性の声で
「放電の必要はありません」
というのを耳にした瞬間に、アタマに血がのぼったのを今でも覚えています💢
(-_-;)
それだけ安全性も高いということでもありますが、血の気の多い、人情派の救命救急医には、些か不快な一面を持った全自動マシーンでもあるのでした。
【Yahoo!ニュースの記事】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161027-00000006-mai-soci
【NEJM日本語版・出典】
http://www.nejm.jp/abstract/vol375.p1649
【原著出典】
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMsa1600011





