米国がん研究所〔NCI〕と、米国疾病管理センター〔CDC〕という、政府機関からの警告シェアです。
    
      
近年、喫煙者による肺癌のリスクが年々上昇しています。

非喫煙者に対して、25倍もの発症リスクが示されました!

このグラフでは

・女性の肺癌リスクが有意に上昇

していますが、

特に、若い女性の喫煙率が上昇していることがその理由です。

このデータには示されていませんが、他に

・黒人の肺癌リスクの上昇

・副流煙による家族の肺癌リスク上昇

・従来、喫煙とは関連がないとされてきた「腺癌」の発症数増加
〔病理学的には、関連があって当たり前なのですが…〕

なども問題になっています。
     
        
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『サイエンス』誌からの情報シェア

      

     

喫煙のケムリに含まれる化学物質がヒトの細胞に『突然変異』をもたらし、喫煙本数が多く、喫煙期間が長い人ほど突然変異による発ガンのリスクが高まる

     

     

…なんて、 なんで今更???


食物や環境物質など、あらゆる化学物質がヒトの遺伝子を傷つける可能性があって、

ヒトの身体には、それを修復する機能も備わっていて、両者の鬩ぎ合い勝負に負けると発ガンに至るわけですが…


タバコの強い発ガン性については、喫煙者は納得の上で喫煙を習慣化しているわけで、健診で癌が見つかっても、「仕方がない」自業自得を心得ているわけですから、今更驚く人もおらず、

禁煙運動促進の啓蒙にもならないでしょう🖐

   

     

だから、こんなの、

せいぜい『Cancer Research』か『Pro NAS』の総説レベルの研究じゃないかなあ〜

(;´▽`A``

       

       

       

〔出典〕全文が無料で読めます!


http://science.sciencemag.org/content/354/6312/618.full


〔Yahoo! ニュースの記事〕




★  すい臓癌のお話し

米国立がん研究所〔NCI〕からの情報シェアです。
         
          
11月は【膵臓癌・啓蒙強化月間】です。
      
     
すい臓は図のように、お腹の深いところに、十二指腸や肝臓からの胆管などと一塊になっているのために、早期発見が難しく、手術も大掛かりになりがちです。
      
         
現在、膵臓癌は、生命予後が最悪の悪性腫瘍ですので、
〔平均生存期間は2年未満です〕

少しでも多くの方に膵臓と病気のことを知っていただいて、早期発見の底上げを図ろうという運動が、全米から世界に拡がっています。

〔NCIのサイト〕

https://www.cancer.gov/types/pancreatic/patient/pancreatic-treatment-pdq

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世界一の臨床医学雑誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン』からの情報シェア。

  

  

京都大学健康科学センターからの報告で、

「AEDを使った措置を受けた後、社会復帰した患者が、2005年からの8年間で30倍以上に増えた」という統計データを示したものです。

 

一見「これはすごい!」と思えるような数字ですが、実際のところは論文中でも述べられているように、まだまだAEDに関する知識も機械の配備も普及されておらず、まだまだ改善の余地がある成果として報告されています。

  

  

AEDは、繁華街の商業ビルやショッピングセンターなどに広く普及しつつありますが、何をする機械かなのか知らない方もまだまだおられます。

 

テレビの救命救急ドラマなどに良く出て来る「電気ショック」というやつがまさに「体外式除細動器」になるのですが、それを完全に自動化したものがAEDです。

ここで、AEDはなんぞやというところから、簡単にご説明します。

  

  

日本人の死因は2015年の統計で、第1位:悪性新生物(約30%)、第2位:心疾患(約15%)、第3位:肺炎(約10%

)となっています。

 

このうち、街中で突然倒れて亡くなったとか、朝起きてこないので家族が起こしに行ったところ亡くなっていたなどの事故の原因は、殆どが心疾患に含まれています。

 

その原因の多くを占める『急性心筋梗塞』(虚血性心疾患)は発症時死亡率が50%もの高確率ですが、その理由は、発症後に『心室粗動』や『心室細動』などの「致死性不整脈」を来すことによります。

 

あるいは、心臓の内部で拍動の信号を伝える際の『伝導障害』から『心室粗動』や『心室細動』を来すこともあります。いずれにせよ、一旦発症してしまったら、そのまま亡くなってしまう恐ろしい不整脈です。

 

つまり、心筋梗塞や伝導障害などの心臓の病気がきっかけで、心室が「粗動」や「細動」と呼ばれるような暴走状態になって、血液の循環が停止してしまうことによって死に至る、と理解してください。

   

   

死因統計の中で、漠然と「心疾患」と包括的に書かれている中で、実際の直接死因は『心室粗動』や『心室細動』などの「致死性不整脈」が大部分ですので、

突然街中で倒れた人をみかけたら、すぐにその場で診断して治療することができれば、心疾患での死亡率は劇的に減らすことが出来るだろう。

自動的にそれを行う機械さえあれば、例え素人でも生命を救うことが出来る、

というのがAEDの開発と普及の趣旨です。

  

  

就寝中に『心室粗動』や『心室細動』などの「致死性不整脈」を発症した場合にはどうにもならないのですが、街中で誰かが歩行中に突然倒れたときには、このAEDが大きな威力を発揮します。

 

『心臓マッサージ』の心得がある方は、脈が触れないことを確認したら、そのまま馬乗りになって心臓マッサージをしながら救急隊を待てば良いのですが、

 

そんな心得がなくても、最寄りの商業ビルなどからAEDを借りてきて、マニュアル通りに電極を2枚、患者さんの胸にはり付けて、AEDのスイッチを入れるだけで、コンピュータが自動で診断して、『心室粗動』や『心室細動』などの「致死性不整脈」から、心臓をリセットしてくれます。

  

  

最近は、職場や学校、自治体などでAEDを使った救命救急研修を行ったりしていますが、個人でも最寄りの消防署で研修を受け付けており、修了証なども発行してもらえますので、是非とも1人でも多くの方に研修を受けていただければと思います。

  

  

   

余談になりますが、

救命救急医であるボクはこのAEDに不満があります。

 

AEDは、高度なコンピュータ・プログラムによって、的確に動作の必要性(=電気ショックの必要性)を判断します。

あまりにも的確なので、必要の無いときには、操作する方が感電したりしないように、わざわざ音声で

 

 「放電の必要はありません」

 

と知らせてくれます。

  

  

確かに、AEDというのは、止まった心臓を動かすのでは無くて、逆に放電する(電気ショックを与える)ことによって、メチャクチャに暴走して、血液を拍動しなくなっている心臓を一旦停止させる機械です。

 

心臓には、自動的に規則正しく拍動をする機能が元々備わっていますので、一旦暴走を止めてやったら、勝手に元のように正常な拍動を開始するのです。

 

しかし、我々救命救急医は、無駄だとアタマでは分かっているけど、武士の情けで、一発電気ショックを与えてみたいという想いに駆られることがあります。そんなときには、躊躇無くテレビドラマのように、救命救急センターにある手動の除細動器で「ドカン!」とやるわけですが、

 

AEDには、安全性確保のために、手動で放電する機能がついていないのです。

 

いつだったか、どこかの病院で、救急室でAEDが出てきて、手動放電が出来なくて、オマケに冷たく落ち着き払った女性の声で

 

 「放電の必要はありません」

 

というのを耳にした瞬間に、アタマに血がのぼったのを今でも覚えています💢

(-_-;)

  

  

それだけ安全性も高いということでもありますが、血の気の多い、人情派の救命救急医には、些か不快な一面を持った全自動マシーンでもあるのでした。

  

  

  

【Yahoo!ニュースの記事】

 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161027-00000006-mai-soci

 

【NEJM日本語版・出典】

 

http://www.nejm.jp/abstract/vol375.p1649

 

【原著出典】

 

http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMsa1600011

 

 

 

 

 

 



母校、ハーバード大学医学部『ブリガム&ウィメンズ病院』からの情報シェア👍

     
      
拒絶反応や感染などの合併症への対策が著名に改善することによって、
肺移植の成績も近年かなりの改善をみています。

僕がまだブリガム&ウィメンズ病院に勤務していた2000年代には、
心肺同時移植のパイオニアだったオーストラリアの大学が担当する『米国胸部疾患学会』〔ATS〕のセミナーに出席した際には、

心臓移植の5年生存率は80%を超えていましたが、
肺は免疫組織が豊富で拒絶反応〔免疫反応〕が激しいため、当時の5年生存率は僅か20%以下と、とても実用に耐えられる移植ではありませんでした。

心肺移植の黎明期から約20年が経過して、

我が国の心臓移植の5年生存率は約95%、10年生存率でも約90%、15年生存率もで約85%と、ほぼ安定した医療行為として確立されています。

一方、
日本全体の肺移植の手術成績は、1年生存率で約85%、3年生存率で約75%、5年生存率で約65%と、
〔国際平均で50%〕
5年生存率が50%を下回る難病に対して、チャレンジし得る選択肢になりました。

日本の医療の技術水準は、アメリカやイギリス、フランス、ドイツなどに引けを取りません。
しかし、どうしても移植医療の普及が遅れているのは、保守的なシステム構築の問題です。
      
        

世界で初めて臓器移植を行ったのは、我がブリガム&ウィメンズ病院で、腎臓移植でした。
ここは、日本の大学病院の約半分の規模ですが、世界の移植医療を牽引しているのは、国を挙げたシステム構築の充実さの違いに他ありません。
      
       
      
〔参考〕日本移植学会の患者むけガイド




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(-"-;)  悪性腫瘍はそんなに甘くない💧  というお話…

〔日経メディカルからの情報シェア〕
    
      
「低用量」「抗癌剤」の何がいけないんだろう?  と思う方が少なからずおられるでしょう。

「悪性腫瘍」〔癌腫、肉腫など〕というのは、別名「悪性新生物」とも言われています。
すなわち、自分の中に生まれた“別の生き物”なのです。

つまり、自分自身よりも幼若・脆弱ではあるけれども、
外から入ってくる細菌や真菌、寄生虫などの、自分より下等動物ではなく、人間の細胞・組織とほぼ同等の高等生物ですから、

ヒトには何の害も及ぼさない「抗菌薬」などでお手軽に駆除出来るほど簡単な敵ではない、ということなのです。
分かりますか?

良くあるのは、悪性腫瘍のことを教科書レベルでしか理解していない医師が、

「身体に負担にならない低用量の抗癌剤で、癌細胞の増殖や転移を抑制しましょう」

と、あたかも自分は患者さんに優しい医療の実践者であるかのように、弱みに付け込んで、悪性腫瘍の患者さんの全身状態を毀損して、
肺炎などの合併症を引き起こして生命予後さえ短くしていまう事態です。
      
          
そういう輩は、決して少なくないので、非常に腹立だしくそんな現実を見てきました…
( ̄_ ̄|||)
       
      
悪性腫瘍との闘いは、命がけの生存競争なのです!

自分に何の負担もない治療は、悪性腫瘍にも何の負担もありませんし、
悪性腫瘍の生命を奪う治療は、患者さんの生命を先に奪う可能性があります。
      
       
いま話題の“夢の免疫療法薬”と言われている「PD-1阻害薬」(オプジーボ)なども、
自己免疫疾患(膠原病など)や免疫力低下、あるいは二次発癌などのリスクが懸念されています。
       
         
患者さんの生命が100%無事で、負担なく悪性腫瘍を退治できる治療法は【皆無】だと思って下さい。
       
       
よく大学病院レベルで診療を受けているのに、
「ガンのセカンド・オピニオンを受けたいが、どこに行けば良いか?」
という相談も受けますが、
その際には、日本国内なら、

  ★ 国立がん研究センター
  ★ 癌研究会附属 有明病院

アメリカなら、
① ダナ・ファーバー(ボストン)、
② スローン・ケタリング記念(NY)
③ MDアンダーソン(テキサス)
の3つのがんセンター

を紹介しています。

大学病院だからと言って必ずしもあてにならないことは確かにあります。

でも、個人(MK医師など)や、クリニックレベルでの名医など、もっと眉唾だと思って下さい。
     
       
悪性腫瘍で取り乱す気持ちは痛いほど分かりますが

   「悪性腫瘍はそんなに甘くない」

という一言だけ、
アタマの隅に置いといていただければ幸甚です。
         
      
       
〔米国外科学会認定専門医(FACS)〕


【出典】

「低用量抗癌剤」に緩和ケア医が感じる憂鬱:日経メディカル 

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/hirohashi/201610/548729.html?n_cid=nbpnmo_twbn