こんばんわ星空

 

ほっとする”食”&”色”の愉しさをお伝えする「しょくいくLOVE」 木下小百合(さ~ちゃん)ですヒヨコ

 

実りの季節を迎えようとしています。

田んぼの稲が穂をたれ始め、稲刈りが近づく季節は

彼女を想う季節です。

 

彼女との出会いは、その年の田植えの頃。

自然農法のお米作りの会に参加して出逢いました。

出逢ってからは、共通の友達を通して、イベント時に一緒になることが重なりました。

 

口数の少ない彼女。

いっぱい話をしたわけではないけれど、なんとなく似ている部分を持ってるね。とお互いに思っていました。

出逢ってから期間は短いけれど、惹かれる人でした。

 

出逢った年の稲刈りの季節。

何故だか、彼女の稲刈りを手伝いたくて、最後の稲刈りの日に彼女と彼女のお父様と一緒に、彼女の育てた稲を刈らせてもらいました。

口数の少ない彼女が

田んぼの話になると、とっても楽しそうに話をしてくれました。

これまでの苦労話から、来年の予定まで、とっても楽しそうに・・・。

 

稲刈りの途中で一緒に見つけた “稲霊”

神様が宿っているともいわれる”稲霊” しかも大きな”稲霊”を見つけて大喜びした彼女。

「この稲霊で、米糀作ろうね~ドキドキ」と目を輝かせていた彼女。

稲刈りを済ませて、一度彼女とゆっくり話をしようねラブラブと話をしていました。

けれど、ゆっくり話をしようと思っていた日、手違いがあり会うことができませんでした。

彼女との共通点をいっぱい話したいね~と楽しみにしていたのに・・・。

 

その年の暮れ、彼女は体調を崩し、年明けに天に召されました。

 

ゆっくりたっぷり彼女とおしゃべりをしようと思っていたのに・・・。

「一緒だね~。」って話したかったのに・・・。

 

あの日逢えなかったことが、いつまで経っても後悔でしかありません。

 

思い出す彼女は、いつも笑顔の彼女です。

でも、彼女を想うときは、胸がぎゅっと痛くなります。

 

○○ちゃん、今年も実りの季節になったよ~。

この季節になると、○○ちゃんみんなのところに帰って来るよね~。

この夏、大変だったけど、みんながんばってるよ~。

 

○○ちゃんの”稲霊”

米糀に使えるように、今、大切に育ててもらっています。

いつか○○ちゃんの米糀、みんなと育てるからね~。