煙草に含まれる『ニコチン』は、

摂取されるとすぐに副腎髄質を刺激。

このことで、アドレナリンやノルアドレナリンという

ホルモンの分泌を促します。



アドレナリンは、神経を興奮させることから、

心臓の動きを強めて血圧を上げて、

気管を拡張させ、血糖量を高めたりします。


ノルアドレナリンは、交感神経を刺激して血圧や心拍数を上げ、

血中コレステロールを増加させます。



この作用だけでも、血圧は上がるのですが、それと同時に、

ニコチンは単独で血管を収縮(細く)する作用を持ちます。



つまりは、喫煙するとホルモンの影響で血液の勢いが増すのですが、

一方で、それを通す管が細くなり、

高くなった圧力は血管に大きな負担をかけるということになります。



水道の蛇口を開いて、ホースを足で踏んだイメージをすると、

何となく分かりますかね?




具体的な数字で示すと、たばこを吸うことで、

収縮期血圧が110mmHg(平均値)から130mmHgへ。

拡張期血圧が通常の55mmHgから65mmHgへと変化。


おおよそ平均で収縮期血圧で3~12mmHg、

拡張期血圧5~10mmHg上昇させるとされています。




このことは、すぐに何か不調を起こすわけではないのですが、

喫煙は同時に、動脈硬化を促進することからも、

繰り返し血管に負担をかけることで、


心臓の血管が詰まることで起こる『心筋梗塞』。

脳の血管が詰まったり破裂する

『脳卒中』のリスクを高めることになります。



これはメーカーも、国も認めており、

警告文として、煙草のパッケージの記載されているので、

みなさんもご存知でしょう。




他にも高血圧の合併症としては、

腎不全、動脈瘤、糖尿病、眼底出血、高尿酸血症などがあり、

自覚症状が出た時には、命の危険に晒されることもあるので、

高血圧は『サイレントキラー(沈黙の殺人者)』

と呼ばれることもあったりします。



そう考えると、煙草はこの殺人者を体内へと送り届ける、

『運び屋』の表現がピタリとくるでしょうか。




ちなみに、血圧を上げることから

よく『低血圧』の方は、喫煙は改善になると思われがちですが、

低血圧はもともと血のめぐりが悪いのに、

喫煙は血流を更に鈍らせるため、

ただの悪循環になってしまうそうです。



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