【北インドカレーと南インドカレーは全く違う。インド人は、「ナン」を食べない人も多い?!】
日本人が抱くインド料理のイメージのは
「バターチキン+ナン」。
とろみが強いカレーにナンをつけて食べるのが
インドカレーの主流だと思っていませんか?
同じインドでも、北部と南部で食材や使われるスパイスが全然違うのは
ご存じでしょうか?
インド半島は、東西南北に広大な土地をもち、
その面積は日本の約9倍。
それだけの広さをもつインドだけに、その食文化はさまざまなの。
北インドカレーって、どんなの?
牛乳や生クリーム、カシューナッツなどを使用しているためこってりと濃厚で、
油分が多いカレーを食べます。
そんな濃厚のカレーに、ナンをつけて食べるの。
よく使うスパイス:クミン、カルダモン、ターメリック、ガラムマサラ(ミックススパイス)
スパイスの香り付け方法は、最初に行うそうです。
鍋の底に油をひき、カルダモンやクローブなどの
スタータースパイスを入れて火にかけ、
油に香りを移す
主食は、小麦粉を捏ねて焼いたパンのようなもの(チャパティ、パラタ、ナンなど)。
そうだよ。日本人が想像した通りに、
北インドの人は、「ナン」を食べているよ。
北インドは乾燥しており、小麦が育ちやすい土壌なの。
だから、ナンなど、小麦をこねて焼いたパンのようなものが
主食として食べられています。
その地域で採れる作物って、気候に影響されますよねー。
南インドは1年中暖かく、河川が多くて水が豊富なため、
稲作に適しています。
そのため、主食はお米なんだって。
だから、ナンは一般的には食べてないみたいよ(#^.^#)
インド全体を見るとメジャーな主食ではありません。
原料となる精製した小麦粉が贅沢品であることと、
ナンを焼くためのタンドール釜を持つ家庭が少ないためです。
キーマカレーやバターチキンカレーは、
南インドで食べられることは、ほぼないんだって。
じゃあ、南インドの人は、どんなカレーを食べているの?
地図画像はスパイシー丸山著「初めての東京スパイスカレーガイド」(さくら舎)より引用
北インドでは、動物性のメニューが目立つけど、
南インドでは、菜食や魚料理が中心。
カレーは、サラサラとしていて、お米と相性抜群。
スパイスだけでなく、酸味を上手に効かせていたり、
香ばしさをアクセントにしていたり、ココナッツを多用していたり・・・
「ナン+カレー」にはない、
南国ならでの魅力がぎっしり詰まっているそうです。
ミルクは、乳製品を使わずに、ココナッツミルクを多用。
調理油は、マスタードオイルやごま油が主流。
タマリンド(酸味のあるフルーツ)を使って、
酸味を上手に効かせていたり・・・
香ばしさをアクセントにしていたり・・・
よく使うスパイスは、マスタードシード、レッドペッパー、カレーリーフ、クロガラシ。
南インドカレーの調理法は?
あとから、スパイスの香りづけをするのが南インド流!!!
スパイスの香り付け方法は、別の鍋に油をひき、最後に行う。
マスタードシードやカレーリーフに火を通して
辛みや香りを移した油を、食材を煮込んだカレーの鍋に最後に混ぜる。
インド料理店に行くと、「ベジ」か」ノンベジ」のを選べますよね。
ベジはベジタリアン料理のことで、
ノンベジは肉や魚などを使った非ベジタリアン料理。
南インドでは、ベジタリアンが多いの。
野菜や豆類をつかったメニューがよく見られるよ。
北インドより、油を使ったメニューが少なく、
全体的にあっさりとした味付けの料理が多いよ。
南インド料理店に行ったら、まず何を食べればいいの?
それは、「ミールス」と呼ばれる南インドの定食!!!
たくさんのカレーやおかず、
そしてカレーっぽくない料理までもが乗っているよ。
数種類のカレーやおかずをお米と一緒に
いただくのがスタンダードな食べ方。
たっぷりと使用されるスパイスは新陳代謝を促してくれ、
デトックス効果も期待できる料理なんです♡
ミールスにはどんな料理(カレー)が乗っているのか?
ここからはミールスに乗っている代表的な料理をピックアップして紹介してみます。
ミールス画像は、「南インド料理を制する者はカレーを制する!いま話題の「南インド料理」を10年以上前からドハマリしている沼人が解説する」より引用
サンバル(豆と野菜のカレー)
豆と野菜がたっぷり入っているカレー。
日本の味噌汁ぐらい日常的に食べられているそうです。
辛さは控えめでほっこりした味わいです。
ラッサム(酸味のある胡椒スープ)
ブラックペッパーとニンニクとタマリンド(酸味の強い果実)と
トマトで作られる南インドの胡椒スープ。
カレーっぽいテイストとは全然違う、辛くて酸っぱい独特な味わいがあります。
酸っぱいので、他のカレーとまぜまぜしながら食べるのもグッド(*^_^*)
パパド(豆粉のせんべい)
豆粉のクリスピーなおせんべいで、砕いたものをさっとご飯に混ぜ込みいただきます。
ピックル(アチャール、ウールガイ)(インドの漬物)
インド式ピクルスです。
西洋ピクルスは酢漬けですがインドのピックルはオイル漬けだそうです。
日本の南インド料理店でミールスを注文すると、
サンバルとラッサムがついてくることが多いそうです。
南インドカレーは、このサンバルとラッサムを、
カレーと一緒にライスにかけて、まぜまぜしながら食べます。
カレー単体で食べたときとは違う美味しさに出会えました(*^_^*)
カレー、おかずをほどよく掛け合わせて、お米としっかり混ぜて楽しむのも南インドスタイル。
それぞれの料理を個別に味わったあとは、
カレーとおかずを合わせてみたり、
カレーとカレーを掛け合わせてみたり、
付け合わせアイテムを混ぜ込むなどして
いろんな味のグラデーションを楽しめます(*^_^*)
掛け合わせることで風味や食感、スパイスの香りが重なり合い、
単体で食べるときとは、また別のおいしさにもなりまーす♡
ただし、すべての料理を全部グチャグチャ混ぜるのは、
素敵なマナーとは言えないので注意。
ほどよく掛け合わせて、楽しんでみるのがオススメ。
北インド料理と南インド料理は、なぜこんなに違うの?
理由ははっきりしていませんが、
東西南北に広域面積をもつインド半島の気候の差に
その理由があるのかも(*^_^*)
雨季には、南北共に高温が続きますが、
12月〜2月までの平均気温を比べてみると、
北インドの気温は、
南に比べて5度〜8度下回ります。
気温の低い北インドでは、体を温めるため、
脂肪分の多い乳製品を使った、
こってり系のカレーを食べていると考えられます。
対して、一年を通して30度前後の日が続く南インドでは、
暑さをしのぐ理由と、食欲を促すため、
酸味や辛味の強いカレーが主流です。
南インドカレーは、シャバシャバしていて、
スリランカカレーにも似ています!
調理時間も短くて、すみそう。
仙台の南國堂に、
南インドカレーを食べに行ってきたよー。
食べて胃もたれしない、
ヘルシーカレーのお店。
小麦粉、化学調味料、食品添加物不使用なんですって(*^_^*)
スパイスは、新陳代謝を上げ、体の調子を整えるものを中心に、
ガンや成人病等に効果が認められたスパイスを随所に使用。
ビタミンC豊富なタマリンドや、
繊維質豊富なひき割り豆を使用したカレーなど、
おいしく食べて、「元気になるカレー」がいっぱーい♡
南インド料理は日本食に近い調理法のものが多く、
体に必要なスパイスをより自然に取り入れる事ができるんだって(*^_^*)
あらかじめ予約しておいて、ビーガン対応にしていただきました。
本来なら、ベジ対応のミールスには、ヨーグルトのカップがついていたんやけど、
ビーガン対応で、ブロッコリーと豆の料理にしてもらいました。
11時半の開店前には、すでに2組のお客さんが待ってたー!
開店してからも、ひっきりなしにお客さんが来ていたよ♡
スパイスやカレーの本がいっぱいあったぞー(*^_^*)
大都会の仙台にしてはめずらしく、
駐車場が5台もあったよー(*^_^*)
参考にさせてもらったHPや文献:
北と違う「南インド料理」の魅力とは?東京・他全国で食べられるお店まとめ
南インド料理を制する者はカレーを制する! いま話題の「南インド料理」を10年以上前からドハマリしている沼人が解説する
北インドカレーと南インドカレーが全く違う理由を調べてみたらインドに行きたくなった