注)2022.9.22の為替介入前に
書いた内容となっています。
ご承知おきください。
今日は実際の数字を用いて
日本の為替介入の効果を
考えてみたいと思います。
数字を使ってみると
実力が良くわかりますので!
◎実際に介入すると、どうなるか?
為替介入をするには
お金が必要になります。
そのお金は政府として
外国為替資金特別会計に
通称「外為特会」に
予算として計上されています。
そこで
財務省のHPを見れば
最新情報として令和2年決算が
公表されています。
令和2年末に外為特会では
『外債証券117.8兆円』
とありますので、
政府として
『介入用の米国債は
117.8兆円分を用意』
していました。
ここで考えるべきは
117兆円という予算で
外為市場と戦えるのかということ!
例えば
2020年度の店頭FX取引金額は
6,174兆円でした。
FXだけでこれだけあるし、
他にも外為は貿易など
実需もあります。
なので
世界中のドル円の動きと
介入は戦う必要があります。
そこで市場規模を調べてみると
1日の取引額を調べてみると、
外国為替は6.6兆米ドル/日の取引が
世界中であります。
※BIS(国際決済銀行)データより
うち米ドルの取引は88.3%なので
この額はほぼ米ドルと言っていい。
外為どっとコムHP引用
117.8兆円を1ドル144円で直すと
0.82兆ドル。
1日の取引量で言えば
12%です。
仮の仮に
117兆円の全予算を使って
為替介入したとしても、、
12%!
そして翌日には、
「政府は予算なし」なのに対し、
相手はまた6.6兆ドル分
余力があります。。
黒田総裁の口先介入の効果が
1日で1/3剥げ落ちた事実を
昨日お伝えしましたが、
1/3というと
33%でしょ!
12%とめちゃ大差はない。
つまりこれぐらいしか
介入の効果はないという証だと
このデータを見て感じます。
まさに昔のように
竹槍でB29と戦うのと同じだと
今の政府の円安との戦いを
数字で比べてみるとわかります!
効果はほぼないし、
数日で元に戻るのが
明らかです。。
◎ニッポンの未来予測!!
ちなみに
国と地方自治体の借金額を
あなたはご存知でしょうか?
答えは
..
..
..
1,212兆円です!
国が1,019兆円で
地方が193兆円。
このコロナ対策で
予算をじゃぶじゃぶに使い
2020年だけで
さらに100兆円も借金が増え
より瀕死状態になりました。
今はゼロ金利の影響で
ほぼ金利ゼロで
借り入れできていますが、
仮に欧米並みに
金利が4%になれば
利払いだけで年48.5兆円。
日本と地方自治体の予算は
144兆円なので
もはや3割は利息だけで
予算が消える。。
元金返済を入れると・・・
とんでもない額になる!!
更に言えば
もっと金利が上がり
10%になれば
「元利の借金返済だけ」で
今の予算を上回るお金を
支払わなければならない!!
そんなの無理じゃん!
これが今後迎える最悪の事態。
そうなると
財政破綻になり、
日本円は無価値になります。。
だから
今から資産の一部を
米ドルに変えておくことが
必要なのです。
それは同時に
進むゆく円安対策にもなります。
ドルにしておけば
手持ちのドル資産も
「等価で円安になる」ので
少しでも円安対策に寄与します。
なので世師(よっしー)は
こういった円安を見越して
10年前から海外投資を始め、
香港保険や海外積立投資を
ずっとオススメしています。
そして
既に投資している方からは
「やっててよかったと
心底今の円安を見て感じています。
為替の含み益を見てホクホクです」
そう感想をいただいています。
そうは言っても、
同じこのブログを読んでいても
投資できた人できない人がいます。
日本人全体の中で見れば
円安に危機感を抱いていない人も
山ほどいます。
ドル資産を持つ必要を
理解できないのですね。。
まあ、さすがに
利払い費がどんどん上がっていき
予算の半額を占めるほどになれば
「これじゃ、やばいだろ!」と
呑気な人も動き出すかも。
しかしドル資産といっても
ピンとこないので
多くの日本人は馴染みのある金を
買いに走ることでしょう!
金なら今や駅前などでも
買えたりしますし。
そうやって金で自衛する人が
今後増えて来ると考えます。
なぜなら
ドル資産といっても
ドル建ての株や投資信託なんか
日本人には馴染みがないので、
ちんぷんかんぷんで
わからないから。
だから
金に走るしかない。。
※ちなみに預金封鎖になれば
国内の金融機関で買ったドル資産は
払い戻しされず、凍結されます。
これは国内にあるカタカナの
外資系保険会社も同じです。
そういった
「行動する人」と
「行動しない人」が
今後二極化し、生まれてきます。
ちなみに
行動した人は日本人の性格上
「絶対に他言しないから」こそ
一見誰も行動していないように
見えるので一番怖い!!
その結果、
ドル資産や金の購入すらしない人は
とてつもない数の敗者が生じる。。
厳しいことを言いますが、
戦後はほとんどの人が
敗者となり、無一文でした。
しかし、
ごくごく一部の、
敗戦を予測し、株を買った人などは
戦後の株価急上昇の恩恵を享受し、
預金封鎖を生き延びました。
戦後復興を見越し、
海運株などに投資したからこそ
生き延びれたのです。
大衆の逆をいったので
成功したのです!
このブログを書いたのは
危機を煽るためではなく、
世師(よっしー)はあなたに
何より行動して欲しいのです!
今のままだと
日本円の価値は暴落し、
ハイパーインフレになる可能性大。
なんせ2030年に
日本が財政破綻する確率は
50%以上ですので。
そうなれば
タクシー初乗り100万円
とかいう時代になります。
5,000万円で買った家が
250円とかの価値になります。
それが
日本円の価値が落ちるという意味。
なんといえども
世界はドルで動いていますので。
世界基準で見ないと
これからは厳しいのです。
そういった意味で
『ドル建て資産とは
世界で通用する資産』
なのです。
日本基準ではなく、世界基準に
あなたの資産を変える作業が
ドル建ての資産づくりなのです。
このままでは
自分の資産が目減りしていくので。
だから
世師(よっしー)も追加で
今月香港保険に投資しました。