インドで高額紙幣が突然無効に!~政府の思惑と日本でも起こる!?~2 | 『異端公務員☆倶楽部』の逆襲 〜本当に役に立つ役人は「異端児」呼ばわりされる!〜

『異端公務員☆倶楽部』の逆襲 〜本当に役に立つ役人は「異端児」呼ばわりされる!〜

公務員でありながらタックスヘイブン香港に投資する、世志(よっしー)が、単にお金を稼ぎたいとか、欲のためではなく、「愛する家族の幸せのために」投資する仲間と共に、海外投資を学び、2018年にハワイ発の豪華客船クルーズに乗船することを目指す

前回の続き


あなたは知っているだろうか?

実はインドって
かなり財政赤字が大きいのだ!

インドという国が抱える
大きな問題の一つが財政赤字。

インドの対GDP比財政収支は△6.9%。

この数字の悪さは
BRICsの他の国と比較するとよくわかる。

ほらっ!

国が破綻しかけのブラジルを除き、
他のBRICs諸国の2倍の財政赤字を抱えているのだ!!


出典:http://www.murc.jp/thinktank/economy/analysis/research/report_160623.pdf


また
他の新興国と比べても
際立って財政収支が悪いことがわかる。


出典:http://www.esri.go.jp/jp/prj/hou/hou016/hou16a-1-2.pdf


インドって、ほら、
「道路や電気などのインフラ設備が未発達で・・・」って
インド経済を語る際にはよく言われるけど、

これって
結局慢性的な財政赤字が根底にはあって、

つまり
お金(=税収)がないので
公共事業であるインフラに回すお金がないために未発達!

それゆえが
国の発展を妨げている・・・。

こういう構図にある訳!



◎モディ首相の結論!

だから
インドのモディ首相は考えた訳!

「今すぐに大幅に税収を増やしたいが、
税収を増やすにはどうすればいいのか?」って。

考えて、

考えて、、

考え抜いた末、、、

チーーーン!閃いたっ!!

「高額紙幣の無効化しかないな!!」ってね。




これをすることで
脱税資金、不正蓄財などの
地下経済マネーが一気に表に出てくる。

その規模、GDPの2~4割。

これはつまり

「全ての地下経済マネーをあぶり出すことで
一気に全てのお金の動きを税務署に補足させ、
税金をかけ、税収を劇的に増やす」

これが最終目標なのだ!

国民に大混乱を起こしたとしても
GDPの2~4割、つまり税収も2~4割増える道、
これを選んだって訳。




これこそが
モディ首相が高額紙幣を無効にした「真の意図」なのだ!

表上は
やれ不正資金撲滅だとか、偽造紙幣駆逐だとか
綺麗ごとを言っているが、
本当の意図はココ。

国の税収増のために
あえて大混乱を引き起こす政策をとったというのが
今回の政策の真の姿なのだ。。。

政治家という人間は
何でもできるから怖いのだ。



~次回につづく~