◎人民元は流動性がない通貨！
人民元の定期預金の大きな問題の２つ目は
「自由に国外持ち出しできない」
という流動性の問題だ！
というのは
人民元は中国政府が厳格に管理しており
外国人が人民元を持ち出し・持ち込みできる量は
法律で制限されているからだ！
具体的には
１日５千ドルを超える額を預金する場合には
関税での申告書がなければ銀行では預金ができないし、
人民元の現金での国外持ち出しは
一人１日２万元（約３８万円）までに制限されている。
しかも
１年間の人民元・外貨の両替限度額は５万ドルに
制限されている！
つまり人民元って
「中国本土へ持っていくのは簡単だけど
人民元を引き出して
投資を回収するのは難しい通貨」
そういうことができる！！
世志（よっしー）は今まで３度ほど
深圳の中国銀行の口座開設に立ち会ったことがある。
そのとき
Bさんが口座開設しようとして
１００万円を日本円で渡したら
「５千ドルの制限を超えているので預けられない」
こう行員が言って断ったのを
覚えている！
幸いにして
Bさんは入国時にきちんと関税で申告していたので
その証明を渡すと
無事に入金することができた。
このように中国は個人のパスポート単位で
厳格に外貨管理を規制しているのだ。
◎想像してほしい！
通常我々は
香港に渡航した際に
深圳なんかの中国銀行で口座開設するので
１００万円預けた場合は
国外への持出額が１日２万元しか出来なければ
５年後に満期になったとしても
１日でお金を全額日本へ持ち帰れない！！
こういう事態が想定されるのだ。
これは問題だ！
世志（よっしー）がこれまで見た限りだと
だいたい１００万円程度の現金を
定期預金している人が多いが
あと数年もすれば
預けた定期預金が満期を迎えるので
当然出金するようになってくるだろう。
その時に
１００万円預けた人は
どうやって資金を回収するのだろうか？？
この問題が
今後確実に大きくなってくると
世志（よっしー）は思う。
投資は投下した資金を
回収できてこそ完結するのだ。。。
～次回につづく～
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