前回の続き
◎歴史を紐解くと、かつての日本でも!
今後も人民元の切り上げが進むのか?
今日はこれを説明しよう。
この通貨切り上げの問題は
歴史を振り返ってみると
日本が為替を1ドル=360円で固定していたのを
ニクソンショック、スミソニアン体制を経て
1ドル=308円からの変動相場制に移行し
プラザ合意、ルーブル合意を経て
一気に1ドルが120円にもなった。
それもこれも
この時期は高度経済成長やバブル景気などで
日本が成長していたからこそ
円は次第に切り上げられていき
円高になって行ったのだ。
出典:http://fx.minkabu.jp/hikaku/fxbeginner/exchange-rate-to-date/
あなたはバブルの頃には
アメリカのブッシュ大統領が
しきりに貿易摩擦解消を迫っていたのを
覚えているだろうか?
この頃は
日本の安くて高品質な家電や自動車が
アメリカに大量輸出されていた。
だから
アメリカの自動車メーカーなどは
太刀打ちできなくなってきて
日本バッシングが吹き荒れた。
そこで
円の切り上げ、
つまり
円高誘導を行うことで
日本から輸入した製品のアメリカで値段を高くして
アメリカ国内で売れなくした。
それと同時に
オレンジや牛肉などのアメリカ製品の対日輸出を拡大
しようとした。
数年前からアメリカは
安い中国製品が大量に輸入されてきたので
アメリカ企業の製品が売れなくなった。
それゆえ
かつての日本にしたのと同じように
人民元の切り上げを求めて
政治的に解決しようとしている。
人民元の切り上げの背景には
こういった国と国との事情があるのだ。。。
逆に言えば
日本がそうだったように
..
..
..
「人民元の切り上げは
必ず行われていく」
こういったことが言える!
1ドルが360円の固定相場時代から
バブル時には120円まで進んだ
かつての日本のように
時間はかかるかもしれないが
人民元も中長期的には必ず切り上げが進むと
言うことができる。
~次回につづく~