苦言を言うのは、あなたのためを思えばこそ!! | 『異端公務員☆倶楽部』の逆襲 〜本当に役に立つ役人は「異端児」呼ばわりされる!〜

『異端公務員☆倶楽部』の逆襲 〜本当に役に立つ役人は「異端児」呼ばわりされる!〜

公務員でありながらタックスヘイブン香港に投資する、世志(よっしー)が、単にお金を稼ぎたいとか、欲のためではなく、「愛する家族の幸せのために」投資する仲間と共に、海外投資を学び、2018年にハワイ発の豪華客船クルーズに乗船することを目指す

世志(よっしー)は

「ケンチョーに行ってるなら◯◯って教えてよ。」
「△△って会社紹介してよ。」


などと
ケンチョー勤務のために
よく友人から頼まれることが多い。

先日も

「県のアンテナショップに絵本を置きたいので
相談に乗ってあげてほしい」


そう言って友人のAさんが
60代ぐらいの女性のBさんを連れてきた。


出典:http://tokyoing.net/shops-selling-local-specialities-to-tokyo/miyagi-products-plaza-antena-shop-in-ikebukuro-tokyo/


Bさんは自分で観光地PRのために
自費出版で絵本を作ったそうだ。

そこで
せっかくなのでと思い、

アンテナショップでも
県外向けに売りたいと思ったそう。


しかし
話を聞いてみると

 ..
 ..
 ..

これがヒドかった・・・。



◎想いはあるものの・・・!

Bさんが言うには

「この観光地は素晴らしいので
日本中の人に知ってほしい。」

「なぜこの観光地が
世界中に知れ渡らないのか不思議だ!」


などと
自分の思いを口にするだけで
商品のウリが皆目伝わってこない・・・。

そして言うことは
「アンテナショップに置いてほしい」
「PRしてほしい」
と繰り返すばかり。。。




そこで
世志(よっしー)は聞いてみた。


世志(よっしー):
「この本の売価はいくらですか?」

Bさん:
「100円です。」

世志(よっしー):
「なぜそんなに安くするのですか?」
「100円では儲けでないのでは?」

Bさん:
「当然、儲けなんていりません。」
「多くの人に知ってもらうだけでいいのです。」

世志(よっしー):
「では聞きますが、
アンテナショップや出版社、本屋の利益って
どうやって出しているか知ってます?」

Bさん:
「いーえ、知りません。」

世志(よっしー):
「彼らは売価の◯△%を手数料として取ります。」
「100円の本売っても◯△円しか儲かりません。」

「それなのに、売ってくれるでしょうか?」

「更に言えば、
ライバル社の本のほうが1冊売ると何倍も儲かるのに
なぜBさんの本を喜んで売ってくれると考えるの?」

Bさん:
「・・・しーーーーん。。。」



◎あなたの商品をなぜ買わなければいけないのか?そこに理由はあるか!?

話を聞くと
Bさんは元教師で
全く働いたことがないそう。

そして
自分が観光地を好きだから
本を自費出版するまでに至ったそうだ!


し・か・し!!

はっきり言って
市場で売るレベルにまでは
全く達していなかった。


そこで
世志(よっしー)はあえてBさんのために
厳しいことを言った。

・「趣味で本を作る」のと「人に買ってもらう」のは違う

・Bさんの本のライバルは観光雑誌である「るるぶ」など

・消費者にとっては「るるぶ」もBさんの本も同じで
 世間がBさんの本を特別視する理由は何もないので
 「るるぶ」に勝る点がなければ売れない

・アンテナショップには製品が山ほど並んでいるので、
 それと比べて店員が売りたいと思う品でなくては
 競争に勝てないので、棚からすぐに排除される


厳しい現実を突きつけてしまった形だが、
アンテナショップと言えども
採算があるし、

彼らも遊びでやっているのではないので
実際は上記のように激しい競争がある。

「単に作ったから置いてほしい」
などという甘い考えでは
到底打ち勝てない。。。



その辺の話を
世志(よっしー)はBさんに
正直に打ち明けてみた。

「せっかく相談に来てくれたので
Bさんの為に言いますが・・・」

「これは単に嫌がらせで言っているのではない!」

「せっかく熱意を持って本まで作っている
Bさんだからこそ世志(よっしー)は言うのだ。」

「世志(よっしー)の意見を踏まえて
よりBさんに本を改良して頂き
観光地をPRしていただきたい。」


もちろん
上記のように「Bさんに成長してほしい」ので

あえて厳しい意見を言っているのだという
メッセージを随所に折りませながら・・・。



~次回につづく~