Saskia de Brauw | Woke Up In the Beautiful World

Woke Up In the Beautiful World

女優・モデル・音楽…美しいものは世界を救う!!
主に海外モデルを中心に紹介します。

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Saskia de Brauw
サスキア・デ・ブロウ
1981年4月17日生まれ オランダ出身
177cm

久しぶりのモデル紹介、今年初のモデル紹介はいきなり現れてIt Modelとなったサスキアです。


アムステルダム近郊の村で両親と兄という家族構成の下に生を受けたサスキアは、乗馬をしたり農場を遊び場とする幼少期だったという。
『シャイで頑固な子どもだった。ファッション界で働くなんて考えたこともなかったし、働きたいとも微塵も思わなかったわ』
そんなサスキアにモデルへのきっかけは電車に乗っているときにスカウトされたことだった。地元オランダやドイツ、ベルギーなどのローカルレベルでの活動をしばし続けたが、16歳になるとアートを学ぶという情熱のためにモデル業から縁を切った。
アートスクールを卒業した後は芸術家という立場上、安定した職はなくウェイトレスやパン屋など様々な職を転々としたが、モデル業界は再び彼女を引き寄せる。
『友人からまだモデルとして働けるんじゃないのって言われたの。その友人が今の私のモデル事務所に電話して連絡をつけたのよ』
と、そこでサスキアはオランダ最大手の事務所<パパラッチ>と契約。
2010年にニューヨークの事務所<DNA>と契約を交わすと、7月には同郷のスターモデルであるララ・ストーンに代わりEresの広告塔に。国際ランウェイデビューとなった9月にはBallenciagaやGivenchyを歩いた。見放されたモデルだったはずの同郷のララ・ストーンをスターモデル街道への入口に引き入れたメンター、リカルド・ティッシにとっての次なる卵はサスキアだった。リカルドはララにしたのと同じようにサスキアを仏版Vogue編集長のカリーヌ・ロワトフェルドへ口添えしたという。

年明け2011fallのランウェイではNarciso Rodriguezのオープンに抜擢され、Givenchyではメンズウェアのランウェイを歩いた。そのまま同ブランドのカタログの仕事を請けると、同シーズンでの“最も活躍した新人10人”の一人として早くも注目を集め始めたのだった。
翌2011年2月には仏版VOGUEのエディトリアルに起用され、3月には伊版VOGUEの表紙に加えて編集長としてカリーヌ最後の表紙のモデルに選ばれたことが話題に。そしてVersace & Versace、DSquard2、Moncler、Zara、Barney'sと5つの広告を獲得した。
4月にはi-d誌、6月にはDazed & Confused誌、リカルド・ティッシの洋服を纏いながらスティーヴン・クラインの被写体としてInterview誌のエディトリアルに登場。

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(左)2011年9月オランダ版Elleにて (右) i-d


7月になると2012 ResortコレクションでChanelとGivenchyを歩き、ワンショットのみと言えども米VOGUEに顔を出すことに。13ssコレクションの始まりはスローに歩き出し、パリでRue du MailとChanelではオープンを、LoeweとJason Wuではクローズを務めた。オランダ版VOGUEでは同じ<パパラッチ>出身でエージェンシー・メイトの先輩、ドウツェン・クロースと共に表紙を飾り、Numeroではラガーフェルド撮影の下でステラ、アンニャ、アビー、カルメンPと表紙を飾った。ランウェイこそ約20と爆発というまでに至らなかったものの、10月にはマリアカルラらと共にリカルド特集であるDazed & Confused誌の表紙、11月にi-dの表紙を飾り、パオロ・ロベルシと伊VOGUE、マリオ・テスティーノと英VOGUE、デマルシェリエやテリー・リチャードソンとV誌のエディトリアルをこなし、30歳になろうかというニューフェイスは誌面で引っ張りだことなった。
年末も再びロベルシとの伊VOGUEのエディトリアルを得、日本版VOGUEの表紙へ。トップモデルの通行証、ピレリカレンダーへの出演も果たした。

2012ssもChanel、Max Maraの広告を手に入れたサスキアはまさしく「遅れてきたニューフェイス」。好きなモデルにステラ・テナントとクリステン・マクメナミーの名前を挙げる彼女は、『イラストとファッションが混ざり合っている写真が好き』とアーティスティックな性格はモデルを続けていようが変わらないよう。ドキュメンタリー写真家のボーイフレンドとパリにアパートを持ち、最近は併設するスタジオでの創作活動に情熱を注いでるよう。
『自分の情熱を続け、成長し続けること。人間として成長することはモデルとしての深みに繋がる、そのアドバイスを繰り返し暗唱してるわ』
ステラ・テナントから聞いたアドバイスを胸に、この先モデルとしても成長できるのか。いきなり年齢の壁をぶち破った新人は2011年こそアリゾナ・ミューズの二番手に甘んじてしまったものの、じわじわと人気をあげつつあり、今後の活躍が気になる30歳。

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(左)ダフィー、ミルテ、サスキアのチームオランダ (右)ドウツェンは輝きを取り戻し始めました。


無垢な少年性と年齢不詳・アンドロジナスな魅力を持つサスキア。同じモデルでいうとステラ系統にアイリスを混ぜた感じでしょうか。始めに見たときは「なんじゃこの髪型は。また使い捨てアンドロジナスか」ってだけだったんだけど、あれよあれよと言う間にGivenchyのミューズになってたりカール様が手を付け始めたり、その中でもエディトリアル率が高いかな。V誌やChanel、Barney'sの広告とかってカリーヌがスタイリングしてるものにキャスティングされてるのも面白い。最近ではマート&マーカスやソレンティとの仕事が多いけど、変化球好きのロベルシにも気に入られるといいですねぇ。サスキアが注目された理由ってやっぱり年齢にあると思うんですが、アーティスト上がりってことを踏まえたエディトリアルの選び方をした方が意外と長生きできるのではないでしょうか。本人はそこまでモデルとしての成功を求めてないようですが。

ついついドウツェンと一緒の写真ばかり選んでしまいました…。