Paulina Porizkova(2) | Woke Up In the Beautiful World

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女優・モデル・音楽…美しいものは世界を救う!!
主に海外モデルを中心に紹介します。

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その後も様々なファッション誌の表紙やブランドの顔となると、88年にはエスティローダーと60000ドルの契約を果たしたのだった。かつて友人と真似事をして撮ったエスティローダーに、今度はその広告塔に選ばれたのである。この契約は1995年に女優のエリザベス・ハーレイに代わるまでの7年間という長期間に及んだ。またこのときのモノクロで撮られた美しいエスティローダーの広告により、ポーリーナ自身のイメージはセクシーな水着のカレンダーガールから洗練された美しい東欧の女性へと変容を遂げたのだった。
また、エスティローダーに加えてOscar de la RentaとVersaceの広告塔も掴んだ。こうしてモデルとしての大成功を収めたポーリーナは故郷から家族を呼び寄せ、故郷に残る親族達へは送金もしたという。


当時のモデルたち同様、ポーリーナも本業以外に映画などに出演しており、84年にはThe Carsのミュージックビデオに出演した。そしてこの時出会ったThe Carsのボーカル、リック・オケイセックとは交際に発展。当時ふたりは19歳と35歳という相当の年の差だったのに加えて、リックは結婚しており、ポーリーナ自身も既婚者との交際にとても悩んだ時期もあったそうだ。しかし結局1989年に2人は結婚。モデルとロックスターというありきたりなカップルに思えるが、彼女はこの結婚を『パーフェクトな結婚』と言い、93年には長男を、98年には次男を出産している。
1997年にはEscadaの広告塔になり、2004年には39歳にしてイラストレイテッド誌水着特集40周年号に登場。2007年になるとモデル仲間ヘレナ・クリステンセンの被写体に。


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ファッション界でもイマン×ボウイ夫婦に負けず劣らずのおしどり夫婦として有名。

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当時、ポーリーナカップルとリンダカップル。
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Versace with Christy Turlington & Linda Evangelista by Avedon


後年のポーリーナは一線から退いて、映画やテレビ番組なんかによく出ているようで、元々モデル業に情熱のない彼女にしたら長生きした方でしょうか。っていうか最盛期のポーリーナの美しさは半ッッッ端じゃない。絶世の美女だった。絶世の美女だった(二回目)。People誌恒例の<最も美しい人50>にも何度も選出されてるし、現在のスパモ群の中でも抜群に若さと美しさをキープし続けているんです。そしてあれだけ綺麗な上に若いうちからモデル界に飛び込んでるわりには男性遍歴はさっぱりなんですが、早いうちに良い男性と出会ってしまったということでしょうか。

『お金が大好きだけど仕事は嫌いって言うとみんなショックを受けるみたいね。でもモデル業ってクリエイティブな仕事とは言えないのよ』と、モデル業より執筆活動に情熱を注いでるよう。当時『ボーイフレンド(現在の夫)は私の天職は図書館員だったはずって言うの』と冗談を飛ばすくらいで、現在までに児童書一冊と若いスウェーデン人モデルの小説(自叙的なのかな)を執筆しています。小さな頃から書くのが好きで、学校では3ページの課題作文に対して13ページも書いて提出したんだとか。そして何と言ってもズバズバとした物言いも魅力的。『モデルのほとんどはバカ』とか整形とボトックスを繰り返すマドンナについて『マドンナはもはやマドンナに見えない。しかめっ面すら出来なくなった50過ぎの頬骨の高い有名なブロンド女性達を混ぜ込んだみたいなものになりつつある。』とかって言ったり(笑)。


ナオミについても『いつもあの集団にいるように求められたけど、群れの一員になるのは嫌だったわ。ひとつだけ嫌だなと思ってたのは、そうね、ナオミ…彼女は駆け出しの頃、モデルの中でも一番ご機嫌取りな八方美人だったのよ。なのに2年も経つと彼女は“あんた誰?”って態度を取るような人間になってしまったんだから。』と言ったり、最高だったのはジャニス・ディキンソンについての発言。年と共に整形やボトックスを重ねるジャニスに対してこう言いました。『彼女は人生の中で見てきた女の子達の中でも最も美しい人の一人だった。でも今の彼女はまるで女装する服装倒錯者みたいね。』あはは!最高!その通り!


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キム・アレクシスと。時代!


しかし年を取った自分にも憂いでいます。『若いときは道を歩くたびに男の人達から注目を集めてたわ。でも40歳を過ぎると、もう目には見えない存在になってしまうの。ビルのレンガの中の一枚になってしまうのよ。悲しいわよね。太陽が沈んでいくような気分よ。外はもう暗くなっていくの。』と。十二分に美しいですけどね、ポーリーナさん。写真で見ると東欧の雰囲気そのままに冷たい印象を受けてしまいそうですが、実際の彼女はその真逆。明るすぎて面白いし、とてもひょうきん。


あ、以前ジアの記事 で書いたモニク・ピラードというエージェントは当時のポーリーナのエージェントでもあって、カレンダーの仕事を持ちかけたのは彼女なんですって。で、ポーリーナはモデルカレンダーの走りで、以後シンディとかもカレンダーを出すようになっていったとか。敏腕だなー。 そしてそのカレンダーの売れ行きの調子に乗ったモデル事務所エリートは、1990年に自分のところのモデルのカレンダーを作ったんです。ミス・オーガスト、つまり8月がイマンで、10月がリンダ・エヴァンジェリスタ、4月がステファニー・シーモアだったとか。


…なんか最近自分まじめに記事書いてるなー。