以下、所謂「個人の感想」である。

ネット上に配信されている様々なニュースを読む。方々の新聞や雑誌、放送局、通信社というような様々な媒体でニュースをネット上に流している。中にはネット上に情報を出すことを専らとする媒体も見受けられるようだ。

そういうニュースの中には、大別するのであれば「頻繁に登場する話題であるが、然程関心を寄せない」という例と、「余り登場しない話題かもしれないが、高い関心を寄せる」という例とが在る。自身の感覚では「頻繁に登場する話題であり、高い関心も寄せる」というのは、「少し特殊?」と感じる程度に、然程頻発するのでもないと思う。

こうした幾つかの類型という中、「余り登場しない話題かもしれないが、高い関心を寄せる」という中に、色々と考える材料が多く在るような気がする。

実は最近、その「余り登場しない話題かもしれないが、高い関心を寄せる」という例に行き当たった。

今般「行き当たった例」というのは、自身で見た限り、ウクライナの通信社と、世界中で活動している通信社が配信している内容の中に在ったが、他に取上げている例には行き当たらなかった。尤も、これから何処かで論じられて耳目に触れる場合も生じるかもしれないのだが。

北京で中国の外交部長(日本等の国々で外務大臣と呼んでいる役目の職名)がブラジルの大統領補佐官を迎えて意見交換を行い、その内容を纏めたコミュニケ(共同声明)が発表されたそうだ。

彼ら―中国、ブラジル―は「ウクライナ危機」と呼んでいる。ウクライナでは「侵略戦争」と呼んでいる。ロシアでは「特定軍事行動」と呼んでいる。あの戦禍を巡って、中国とブラジルで意見交換を行ったのだ。

中国、ブラジルは「全ての当事者が平等に参加し、全ての和平案について公正に議論」という会議を催すことを支持し、利害関係者は「戦場の拡大禁止、戦闘激化の禁止、挑発行為の禁止」という「3原則」を守るようにし、「核兵器や化学・生物兵器」というような所謂「大量破壊兵器」の使用は避けなければならないとしている。

これまで、また6月にも計画が在るらしいが「会議」と言えば、ウクライナとそれを支援する国々の代表が集まり、ロシアを非難し、支援の継続や拡大を各国に求めるというような感じが専らであったと観る。が、それが世界中の国々の多数派の意図なのか否か、何かやや判り悪くなってしまっているような気もしないではない。

ロシアは、世界の国々の安寧を脅かす「隣国への武力侵攻」という、長い間に亘って「原則的に避ける」としていたことを仕出かしてしまっている。それは「アウト」とされなければなるまい。が、「これ以上に戦禍を拡大させない」ということを顧みる必要性は、排除することも出来ないと思う。

「侵略者」の言に貸す耳は無いと、ロシア側と話し合う余地等は全く無いということにもなるかもしれない。そこでウクライナとそれを支援する国々の代表が集まり、ロシアを非難し、支援の継続や拡大を各国に求めるというような感じが繰り返されたというように観る。

こういう様子を観ている中国、ブラジルは「先ず“当事者”の代表が全て入って話し合い、話し合う場合はあらゆる事柄を可能な限り取上げるべきだ」としたのだと観る。「とりあえず“排除”ではないのではないか?」ということなのかもしれない。

或いは数多在る世界の国々で、彼らが示したコミュニケ(共同声明)の内容は、少し広く賛同される可能性も排除し悪いのではないだろうか?

現在の時点で、丸2年間に3ヶ月間が加わるという、既に「長い期間」と呼び得るだけの時間、多くの人達が生命の危険に晒される、生命を喪う、重傷を負うというようなことになっている。そしてそれが、何時収束するとも知れない状態だ。「如何にかならないものか?」と、色々な材料を集めて、時々考えてみる程度のことをしても好い筈で、今般のコミュニケ(共同声明)のような話題はもっと取上げられて善いように思う。

中国、ブラジルで意見交換をした内容が出た訳だが、こうなると「中国?」ということにもなるのかもしれない。が、何処の誰が打ち出したのであろうと、「こういう考え方も在るのではないか?」と、一定程度の拡がりという可能性を含む形で示された訳で、それを顧慮すること自体、別段に悪い事でもない筈だ。

戦禍が続いている情況を巡って、耳目に触れた話題を取上げて、考えを整頓してそれを綴るというようなことをしてみれば、或いは「あの人は〇〇派」というような話しにもなるかもしれない。別段に「〇〇派」というようなことは意識していない。自身は、問題に関心を寄せる一個人という以上でも以下でもない。

自身の、如何という程でもない人生の路で歩を進めて来た中、ウクライナに所縁の人達と何度も行き会っている。ウクライナで大変な問題が生じた際、他の国外発のニュース以上に「人々の呼吸」が感じられ、「声」も聞こえるような気がしているのだ。加えて、ウクライナに赴いたロシアの将兵というような人達に関しても、「何処かで出会った人」や「言葉を交わすのでもないが擦違った人」が「在るかもしれない?」とぼんやり思う場合も在る。そういうことなので、少し強い関心を寄せてしまっているということなのだ。

何時の頃からか?何か息苦しくなったかもしれない。「〇か?×か?」と問われ、「×寄り…」とでも思っていれば「抵抗勢力」というような呼ばわれ方をして、何やら“排除”というような感じになってしまう。

「危機」、「侵略戦争」、「特定軍事行動」と幾つかの呼び方が在るウクライナでの事案は、「〇〇派」というような呼び方をして“排除”というような感じでは考えて行き悪いように観る。様々な材料を集めて、色々と考える他無い。断片的な事実は伝わるが、「戦場の真実」というようなことは判らない、判り悪いという以上、そうする他に無い。

戦禍は続けば続く程に、現地に在る人々の不幸が重ねられる一方になってしまう。モノの破壊に留まらず、社会の様々な仕組み等が損なわれ、生じた様々な情況による課題も山積されて行く。世界中の国々の智慧も寄せ合いながら、何とか戦禍の収束を目指すべきであるように思う。

耳目に触れた話題から、色々と考えたことを整頓しておいた。上記は、全くの「個人の感想」である。

 

↓参照したリンクを以下に挙げておく。
中国とブラジル、ロシアが参加する平和会議のみ支持すると発表 (ukrinform.jp)

ブラジルと中国、ロシアとウクライナ双方参加の和平交渉呼びかけ | ロイター (reuters.com)

中国、巴西关于政治解决乌克兰危机的共识_中华人民共和国外交部 (fmprc.gov.cn)