ぼんやりと「休業日の朝…」という感である。やや雲が多く、風が強い感じの朝になっている。

所用のために時間を設けて他地域へ出て、そこから戻ってということをしていた関係で、何か時間経過が少し速いような気もしている。「前回」の「休業の日曜日」から1週間を経ている。「前回」の「休業の日曜日」は出先に在ったのに対し、「今回」は拙宅の居室でぼんやりとしている訳だ。

最近、街の何箇所かに「何か見慣れない?」が現れたことに気付いた。「板の塀?それにしても中途半端に過ぎる大きさ…」という程度に最初は思った。近付いてみれば、近く実施される参議院選挙の関係の「ポスター掲示場」と称するモノだった。何やら番号が書かれた“掲示場所”が並び、選挙の運動期間になると「北海道選挙区」で立候補した候補者達のポスターが掲出される訳だ。

この辺りの場合、国政選挙の選挙運動の期間に、運動の宣伝をしている車輛等が現れる場面は少ない。稀と言っても差し支えない程で、休日等にそういうのが現れると「何か喧しいのが?何事?」と首を傾げる。選挙運動であることに気付き「そう言えばそうだった…」と苦笑いめいたモノが漏れる訳だ。

自身で初めて選挙の投票に参加したのは?東京に在った学生時代だった。爾来、何度も投票に参加していることになるが、回数は数えているのでもない。国政選挙の「選挙区」ということでは、東京の新宿区辺りの様子と、北海道の稚内辺りの様子とを見知っているということになる。

大都市圏の通勤や通学の人達が溢れているような場所を擁している地区というのは、実は定住している人が傍目のイメージ程に多くはないのかもしれない。東京の幾つかの区はそういう例に該当するであろう。が、北海道の人口規模が小さな街を想えば圧倒的に人口密度は高い。そういう様子を「実体験」として承知しているので、国政選挙の「選挙区」というようなことに関連した「一票の格差」というような議論、そういうことを踏まえて「X増X減」と調整を時々している様子に関しては「何か判らない…」というように何時も思う。

大きな街の鉄道駅で、乗換のような利用が多い条件でもない場所は、1日の利用客が「4万人」というような次元で在る場合が見受けられる。そんな駅を擁している市区よりも何倍も広いような場所に、大都市圏で「利用が多いでもない」と見做される駅の、「4万人」というような次元の利用客の人数よりも「少ない!!」人達が住んで居るという例が、北海道辺りでは溢れている。稚内市の行政面積は東京23区を合算した面積より広いが、都内で「利用が多いでもない」と見做される駅の、「4万人」というような次元の利用客の人数よりも「少ない!!」人達、3万5千人に届かない人達が住むばかりなのである。

こういう風に、「圧倒的に不均衡に住んで居る」という有権者なのである。「選挙区」というようなことに関連した「一票の格差」というような議論、そういうことを踏まえて「X増X減」と調整を図るようなことに関して、「何処まで行っても、誰も満足等出来る筈も無い」と個人的には観ている。

「選挙区」というようなことであれば、「一定の単位で一律にX人ずつ」で、例えば「各都道府県で各々にX人ずつ」ということで割り切ってしまうでもなければ、「何処まで行っても、誰も満足等出来る筈も無い」と思う。「一票の格差」というようなモノを排するということなら、「選挙区」ということを完全に止めて、「全国区で投票」というような、「全国の票による比例代表」のようなことにでもしなければ、「何処まで行っても、誰も満足等出来る筈も無い」と思う。

現在でも国政選挙では、一部に「比例代表」というモノが採り入れられている。時々思うのは、議員の所属政党というようなモノを基礎とする「比例代表」であると、「場合によって難しい」ということも在るかもしれないというようなことだ。

例えば、或る選挙区で選出されたX議員が在ってA党に所属したとする。或る事案を巡って、A党で主流を占めた論にX議員が不納得、反対であったとする。そうなった時、X議員がその旨を明言してA党を離れることは可能であろう。そして考え方が近い人達で集い、B党を起し、「A党のX改めB党のX」と称し、選挙の機会に「B党のX」として支持を訴えて活動するということは出来るであろう。

他方、このX議員が比例代表で選出であれば如何か?或る事案を巡って、A党で主流を占めた論にX議員が不納得、反対ということなら、「A党を離れる」というのでもなく、「A党所属の議員であることを棄てる」という選択しか無いのではなかろうか?そして選挙の機会に改めて「あの事案を巡ってA党の主張に反対なので議席を棄てました。改めてその主張を貫こうとB党から立候補します」とでも運動してみる他ないのではないか?

実は最近、或る国会議員が所属政党を離れたというようなことが伝えられているのだが、よく聴けば「比例代表」で選出された議員であるそうだ。とすれば、何か不都合が在ったとすると「党を離れる」というのでもなく、「党所属の議員であることを棄てる」という選択しか無いのではなかろうか?最近伝わっている例では、「不都合」というのが何かの事案を巡って論争になって、納得、不納得、賛成、反対というようなことでもなく、「不祥事」が迷惑とか如何とかいうことらしいのだが。

参議院選挙の関係の「ポスター掲示場」と称するモノを視て、国政選挙に少し関連する話題を思い出していた。何れにしても、国政選挙に突入であれば、少し考えて「真面目に選択」ということをしなければならないのであろう。

とりあえず…この“休業日”は如何しようかという感だ…