すっぴんロック 道見舞美 | チャーリーのファボミュー

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このブログはチャーリーが聴いた音楽の中で「これは良い!」と思った作品やアーティストを書き留めています。勢いのある旬な音楽を好むため自ずと若手中心になっています。たまに映画についても書いています。

道見舞美
1stミニアルバム「APEROL」レコ発ライブを観てきた。
GW終盤の5月5日
場所は新宿歌舞伎町の東の外れにあるライブハウス “NineSpice” 、道見舞美さんが好きなアーティストを招いての対バン形式で行われた。

横田悠二トリオ
神々のゴライコーズ
fula
道見舞美バンド




道見舞美(どうみまみ)
94年生まれ札幌出身のSSW。
高校生の時ヤマハ主催The5th Music Revolutionの北海道大会でグランプリ、全国大会(Japan Final)で優秀賞を受賞。その後進学上京し都内を中心にライブ活動を行なっている。

チャーリーは下北沢のモナレコードのコンピレーションCDで彼女を知り、力強く真っ直ぐに伸びる歌声が印象に残って要チェックアーティストにしていたが、出回る音源もなく情報が乏しい中、会場限定CDリリースの情報を得てライブを観に行く運びとなった。




バックバンドを引き連れて登場した道見舞美さんはいきなり歌い出した。
まるで70年代にタイムスリップしたかのような世良公則ばりの演歌ロック(昔この類いのものをそう呼んでいた)を真顔で突きつけられ、もう少しポップなものをイメージしていた手前、正直狼狽えた。

自分の弱さも世の中の歪みも曝け出し、ピュアで飾りっ気がない言葉で真っ直ぐに聴く者の懐に飛び込んでいき、何度倒れても起き上がり、野球で言えば豪腕投手が打たれても打たれてもストレートだけで3球勝負にいくような力強さを感じた。

私の夢は、誰かのロックスターになることだよ

言ってくれるじゃないか!
こういう骨太な歌を歌う女子が他にいるか?
みんなどっか着飾って見せたがるものなのに、道見舞美さんはすっぴんで体当たりしてくる。
だから彼女の音楽は “すっぴんロック” だ!




ライブはアルバムの1曲目から順番に演奏された。
彼女らしく “裏も表もない、このアルバムはこういう内容だ、だから買って!” と言わんばかりのステージだった。
アルバムタイトルのAPEROLとはイタリアの食前酒で、大学を卒業してこれから本格的に音楽活動をスタートさせるプロローグとしての意味で付けたらしい。




「Love from Tokyo」のイントロとかかなりギターを弾いていないと出来ないフレーズだし、全体的にコード進行も単純そうに聴こえて意外な転調やコード展開があり音楽的にもしっかりと考えられた痕跡も伺えた。
個人的には「赤いグレッチ」が好きだ。グレッチとはかのギターメーカーのことか?

アンコールはチャーリーが唯一知っている曲「好き勝手音楽」が演奏された。元々躍動感のある曲だがライブではそれが一際ダイナミズムを伴って表現され素晴らしかった。

まだまだこれからも沢山曲を書いて全国津々浦々をライブ行脚して欲しい。
その真っ直ぐで力強い歌声はきっと多くの人の支持を集めると思う。


セトリ

営業
endless journey
赤いグレッチ
計算できない女
room
Love from Tokyo

ac.  好き勝手音楽