読書レポート 01月 | CHARLIE’S X ~Planet of the 'GODS'~

CHARLIE’S X ~Planet of the 'GODS'~

アマチュア小説家(キャリアover30年 眉村卓先生、牧野修先生に師事)、リハビリ人(字が書けないけど身体障害者でもない about20年)、気象予報士(免取(^_^;)v)、占い師(吉田佳代名義 易学・四柱推命)

 01月の読書レポートが遅れた言い訳を先に書きます。
 01月、09日に発熱しました。久しぶりに38度台! 幸いCOVID-19でもインフルエンザでもなかったのですが、1週間以上おなじみの寝たきりで、読書に集中できる状態ではありませんでした。ということで、2冊目の読了が本日、02月08日となってしまった次第です。
 
01月の目標
小説
1.知人「Kのおじちゃん」から送られてきた児童文学
2.『懐かしい家』小池真理子先生
実用書 『異常快楽殺人』平山夢明先生
 
余談 知人「Kのおじちゃん」について
 以前眉村卓先生の文章教室で知り合ったおじちゃんです。近年文章教室でお会いすることはなくなりましたが、数年前、ご自宅に重複して在る本やビデオテープ、DVDを、段ボール箱に詰めて送り届けてくださいました。「Kのおじちゃん」はそれらを「アルファルファ」と呼んでおられます。
 また、「Kのおじちゃん」とは別に、やはり眉村先生の文章教室で知り合った同世代(だとわたしは認識させて頂いております)の女性、Nさんと、この2年ほど、毎月メール合評会をしていました。Nさんから、彼女が児童文学の文書教室に通っていて、そこで偶然「Kのおじちゃん」もいたよという話は聞いていました。さらにNさんから、その教室で記念文集を出したということも伺っていましたが、自費出版のようだったのでNさんに色々とご負担して頂くのが心苦しく、読ませて頂きたいけれど言い出せずにいました。
 Nさんとは割と頻繁にLINEで連絡を取っていますが、「Kのおじちゃん」とは専ら年賀状のやりとりしかしていません。それも、わたしが送るから返信してくださるという、郵便局用語(?)「返り年賀」という形です。しかしことしの年賀状で「Kのおじちゃん」はこの冊子について手書きのメッセージをしてくれていて、
「近いうちに郵送します」
 と書いてくださっていました。
 というわけで、「Kのおじちゃん」の作品だけでなく、Nさんのものも拝読できるという、ダブルで嬉しい体験ができました。
 
感想
1.(知っているかたが書かれた作品しか拝読しておりません、すみません)
・「Kのおじちゃん」の作品
 このかたは昔からとても知識が豊富なかたでした。今でもそれはもちろんご健在であることが作品からよぉく伺えました。
 そして、読書量、映画鑑賞量、さらには人生経験もとても豊富なかたで、わたしが今必死になって探し求めている「読み手にとってどういう展開が面白いか」を熟知されているかたでもあります。そのこともよく作品に現われていました。
 だからこそ、ものすごくもったいない!
 児童文学、青少年向けとするには、知識がおとな向け過ぎると感じました。面白かったからこそとてももったいない!
 強くそう感じました。おじちゃんへもメールでそうお伝えしました。
・Nさんの作品
 ちょっと不思議な青春小説。文章がきれいなのですらすらと読めました。
 ご本人にもお伝えしたのですが、わたしはこのかたのショートショート作品(以下「SS」)を、1年半のあいだ読ませて頂いていました。彼女は4枚のものを送ってくれました。始めはわたしも「せめて5枚に収めよう!」と努力していたのですが、最後の半年は「もう10枚以内で勘弁してもらおう」と開き直っていました。短いものを書くのは、長いものを創るときとは異なる力が必要です。短距離とフルマラソンとで使う筋肉や内臓への負担が異なるのと似ていると思います。わたしはNさんのSSに憧れています。彼女は4枚小説の講座に通っていたときの作品なのだと言っていました。4枚小説での彼女の文章は、ことばの1つ1つにとても重みがありました。起承転結、というか短いので序破急でしょうか、「オチ」の意外性もとても楽しかったです。
 児童文学の本に掲載されていた彼女の作品は長編で、繰り返しになりますがとても読み易かったです。面白くもありました。しかし、彼女のSSを読みなれたわたしからすると、ことばの重みも展開の意外性も、SSのほうが格段に優れていると感じずにはいられませんでした。でもSSで使っているほど重みのあることばであの枚数を書くのはたいへんだろうと思います。読み手に対しても不親切になるのかもしれません。彼女への感想文の中で、「SSを書く装置」という表現を用いました。彼女の脳にはそれが備わっているのだと思います。そして、たぶん「長編を書く装置」というのはなくて、意外と誰にでも長編小説を描くことはできるんじゃないかなあと感じさせられる機会となりました。感謝。
 
2.『懐かしい家』小池真理子先生(短篇集)
 飴村行先生の「あとがき」も含めて良かったです。わたしは自分でも作品ごとに細かく感想を控えていたのですが、飴村先生の「あとがき」を拝読しながら、
「こんなに上手くまとめられたらわたしが感想を書く必要なんかないやんか」
 と内心苦笑しました。
 1点飴村先生の「あとがき」と意見が一致しなかったのは、6作目、「康平の背中」についての感想です。
 わたしはこの作品を読み解くことができませんでした。まあ単に読解力が欠けているだけなのでしょうが。それよりもこの作品、わたしには落語的なものを強く感じました。「まんじゅうこわい」と「もう半分」。これらの古典落語をご存じのかた、ご意見くださいませ、また、この作品を読んでみてくださいませ。
 小池真理子先生の作品はとても好きです。ストーリーテリングだけでなく、文章やことば遣いまで好きです。2作目に「神かくし」という話がありました。特殊な力を持ってしまったヒロインを巡る物語です。ヒロインはできるだけその力を使わないように心がけてきた人です。が。もしわたしにその力があったら、あの人もこの人も、いーーっぱいの人に容赦なく使っちゃうだろうなあと心底考えます。それが小池先生とわたしとの大きな違い、つまり、小池先生のやさしさと、わたしの「人でなし」の決定的な違いだと思います。わたしは自分で選んで読むものには「やさしさ」を求めるクセに、創るものは容赦ない「人でなし」なのですよね。すみません(誰に?)。
 
実用書 『異常快楽殺人』平山夢明先生
 これも「Kのおじちゃん」から送られてきた「アルファルファ」に含まれていたものです。
 小池先生の感想にも書いたように、近年のわたしは自分が「人でなし」であることを大いに自覚し、それを全面に出したものを創ろうとしています。「人でなし」のスイッチを入れるべく、シリアルキラーの解説動画を好んで聴いています。
 なので、この本で紹介されている人の名前は殆ど知っています。しかし、わたしは致命的なほどに記憶力がありません。殺人犯の名前は覚えているし、生い立ちと犯罪も覚えているのに、それぞれが結び付かないのです! たぶんこの本を読んでも、1部の人については混同したままになると思います。わたしの記憶力に問題があるのです、すみません(これは平山先生に)。
 実はまだこの本は読み終えられておりません。あと6分の1ほど残っています。じっくりと味わわせて頂きます。
 
 01月の読書レポートは以上でございます。