第4話

 

 タカシとタクヤは金色の壁にたどり着いた。そこには門があった。

「やっとたどり着いた。」

「この向こうはどうなってるんやろ。」

 タカシとタクヤは門から入り、壁の向こうへ行った。

「右の方へ行ったら壁の果てがあるんかな。」

「ここへ来る前に、右の方へ進んだら、壁の果てが見えた。でも、ここへ来る前に、再び左へ戻ってしまった。だから、ここからだと右の果ては遠い。今は壁の果てが見えてないし。」

「壁の果てを探す?」

 タカシとタクヤは右の方へと歩いた。

 

 コウタは旅館を去って歩いている。少し遠くまで歩くと、物を売っている店がある。中には忍者のグッズが売られている。近くには、セーラー服を着た3人がいる。セーラー服の夏服である。そのうちの1人は言った。

「同じ旅館にいなかった?」

「いたよ。」

 3人のグループの1人は言った。

「ユキ、よく覚えてるね。」

「私も、ちょっとだけ見ただけだけど。」

「旅館の壁を抜けてすぐに姿を消したんかな。」

 コウタは答えた。

「そんな忍者みたいな事はしないよ。」

「ここでなら誰でもできるよ。映画の撮影にも使われる場所だし。」

 

 タカシとタクヤが歩いていると、新しい壁が見えてきた。

「今まで見た壁とは別の壁があったのか。」

「あの壁は、ぼくらが入った壁と、直角に交わってる。」

「交わってるってゆうか、つながってる。それじゃぁ、壁に入る前、壁には果てがあるように見えたけど、実は壁の果てまで行ったら、そこから直角に新しい壁が続いてて、壁の向こうへは回れなかったとゆう事か。」

「どうやらそうらしい。ここは壁で囲まれた場所。壁の外から、壁の果てに見えた所まで行っても、壁の中に入る事はできなかった。」

「でも、この場所は、そもそも壁で囲まれてるのか。」

「確かに、2枚の壁が直角につながってるだけで、それぞれの壁の、もう片方の先は、別の壁につながってないかも知れない。そこから、壁の外に回れるかも知れない。」

「今から、新しい壁の方へ行く?壁で囲まれた内側へ行く?」

「ここからは、わかれて調べに行く事もできるんじゃない?」

 タカシは新しい壁の方へ歩いた。タクヤは、壁で囲まれた町の内側と思われる方へ向かった。

 

 タクヤが歩いていると、壁に少し詳しい方と違う方のマユカがいた。マユカは壁の写真を持っていた。

「お姉さん、その写真どこで買ったん?」

「おんなじ写真を持ってるお姉さんがいて、そのお姉さんに、売ってるトコを教えてもらって買った。」

「壁の事何か知ってる?」

「そのお姉さんに教えてもらった。壁には門があるって事も、私知らなかったし。門の事も、そのお姉さんに教えてもらった。」

 

 壁の手前で、(もう1人の)タクヤはコウスケに言った?

「天での生活って、地上での生活とあんまり変わらないの?」

「生活の違いってきいて何を想像するかにもよると思うけど、ぼくらも地上に住んでた頃、有名人と一般人では、生活のスタイル自体は、あんまり変わらなかったんじゃない?毎日の活動に違いはあったとしても。もちろん、有名人は忙しかったかも知れないけど、一般人が想像できないほど、生活のスタイルが極端に違うって事はなかったんじゃない?昔の地上と、今の天地では、生活に違いがある。とは言えるかも知れない。でも、今の天と今の地上を比較したら、想像してるほども極端な違いはないんじゃない?」

 タクヤは袋から肉を出し、テーブルの上へ置いた。

「バーベキューすんの?」

「そもそもコウスケはここへはバーベキューをしに来たんじゃないん?カナたちもバーベキューの準備をはじめてるし。」

 少し離れた所で、カナたちもバーベキューの準備をしている。コウスケも具材を取り出した。コウスケが取り出した肉とタクヤが取り出した肉が並んでいる。

「壁の向こうで買った肉も、壁の手前で買った肉も、あんまり変わらん。」

「動物を育てる技術は、壁の向こうにも壁の手前にもあるし。」

「それ、壁の向こうでつくって、壁の手前で売ってる肉じゃない?」

「見てわかるん?」

「なんとなく。」

 

 壁の向こうでは。タクヤとマユカは歩いている。壁から遠ざかっている。町が見える。

「壁の向こうにも人が住んでるんかな。」

「でも、町まで遠そう。」

「町から壁の方へ、どこかに電車が走ってるんかもわからんし。」

 草原は広い。

「この辺り、土地に対して、町の密度が低くない?」

「そうゆう地域もある。」

 歩いていると、駅があった。

「町の方へ行くんかな。」

 2人はとりあえず駅へ行った。

「電車は町の方へ走ってるみたい。」

「それじゃぁ乗ろう。」

 電車が来た。2人は電車に乗った。

「終点の駅って、壁の果ての近くかな。」

「壁の果てまでは、駅から歩く事になるかもわからん。」

 電車は出発した。

 

 (もう1人の)タクヤとコウスケはバーベキューをしている。肉を焼いている。

「ふだんって、バーベキューの動画を投稿してたりすんの?」

「今日バーベキューしに来たんは、今後バーベキューの動画やるんやったら、どんな構成にするかの参考のためにって思ってやってる。」