不正乗車
公共交通機関にて運賃を不正に逃れようとする行為
バスでの不正乗車
運賃箱に運賃を入れない、または正規運賃に満たない金額や遊戯施設のメダル等を意図的に運賃箱へ投入して降車する例や、偽造の回数乗車券・有効期限切れ定期乗車券を改竄して使用する事例もある。後払いの多区間制路線において、乗車後バスが進行し、整理券番号が変わったタイミングで他の乗客に紛れて整理券を不正に入手、またはICカードを改札機にタッチして正規運賃の支払いを免れるなど、鉄道以上に巧妙かつ悪質な事案が多数横行しており、仮に不正乗車を現認しても「接客態度が悪い」などの苦情を過度に恐れ、注意や増運賃の徴収もできずに黙認しているのが現状である。なお乗車時以外の整理券詐取を防ぐため、複数のバス事業者において、整理券を1枚取るごとにチャイムまたはブザーが鳴る仕組みを取っている。
また、途中乗降のある長距離バスのうち、下車時支払い、途中休憩があるタイプで、途中休憩時にバスに戻らず、支払いを逃れる例があった。実例として、東名高速道路本宿で「清水まで」と申告し乗車。運転手は東名静岡で交代する。そののち、本来下車するはずの清水を通り越して足柄での途中休憩で抜け出し、バスに戻らなかった例(本件では、清水-足柄が無賃乗車になる)が、旧国鉄バス、東名ハイウエイバスで見られた。現在は前払いもしくは運転手による乗車券確認が行われるように変更されている。
また、通常は運賃が足りなかったとか高額紙幣しか持ってなくお釣りが出せないなどによる場合は警察を呼ぶ事はないが、前述のフィディアスが諫早駅で下車しようとした際、お金がなく、他の乗客にたかり始めたので長崎県営バスの運転手は悪質と判断し、警察に突き出した。[54]
タクシーでの不正乗車
タクシーに乗車したものの、最終的には料金を支払わずに検挙される例がある。持ち合わせがない、足りないのでマンション自室から財布をとってくるなどと称して逃げる行為を「駕篭抜け」と俗称する[55]。