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則巻アラレ

Dr.スランプ』主人公の少女型ロボット

鳥山明の漫画Dr.スランプ』およびそれを原作とするアニメ、劇場版ゲームや漫画ドラゴンボール』および、それを原作としたアニメ、劇場版1ゲームに登場する架空のガイノイド

Dr.スランプでは主人公  また、コマーシャルにキャラクターとして、起用されることも多い。

アラレちゃん」という愛称で呼ばれることが多い。

 

中学生体型で製作されたアンドロイド。名前は、千兵衛が木緑葵に聞かれ思いつきで付けている[12]。製作目的やロボットだと隠す理由は語られていない。アニメ1作235話では、ロボットと知られることでアラレと周囲の関わりが変わることを千兵衛が危惧している[13]。1980年トビウオ3日(5月3日)に誕生。身長139cm、体重31kg]。ドラゴンボール大全集とドラゴンボール超全集では、エイジ745年完成になっている。

完成した後、千兵衛が考えた「年の離れた」という言い訳の帳尻合わせのため、13歳ということになった[6]。時間経過の描写があるため、最終盤は名目上18歳になる。周囲の人物には「1967年生まれ」[3]と説明されている。

アニメ2作では、千兵衛がコンピューターで、ナイスなピチピチのお手伝いさんロボット「アラレさん」を作ろうとしていたが、雷が落ち、設計が変わり中学生以下の体型になってしまった[16]。そのため、ロボットだと隠す理由は、千兵衛が恥をかくからとなっている[17]。

趣味はウンチ突きで、嫌いなものはない[3]。パトカー白バイを体当たりで壊すことも趣味としている。特技は女の色気[3]。千兵衛が校長に「今まで体が弱くて病院に入院していた妹」と紹介して、村の中学園に編入学する[6]。このとき千兵衛は、千兵衛の両親は小さい頃に亡くなったことを校長から指摘されて、実は子供と訂正したが担任のみどりが現れて子供というのは冗談だと誤魔化した。ペンギン村村立中学園に入る千兵衛のじいちゃんが千兵衛の妹としてアラレを紹介され、千兵衛の両親が亡くなったのは20年前でアラレが名目上15歳の時点で、妹のアラレは存在するはずが無い状況に千兵衛のじいちゃんやみどりが驚いたときは、大粒のキャラメルのおまけと説明している[18]。

自動車学校では、当時まだ17歳ということで普通自動車免許一種を取得できる年齢の18歳に達していなかったため、ゲンゴロウ島自動車学校の教官が駄目と断ったが駄々をこねて壁を壊し、怯えた教官から許可を得て法規テストと実地テストを受け合格。普通自動車免許一種を取っている[19]。第2回ペンギングランプリで優勝したため、高校3年生で、ペンギン村村長になった[2]。

登場回数については、原作・アニメともに、1話から最終話まで全話に登場している。ジャンプ・コミックス10巻において、作者の鳥山がアラレと千兵衛の登場回数を数えて比べており、回数はアラレのほうが多かった[20]。

また、『Dr.スランプ』の完全版のカバーには鳥山のお気に入りキャラクターが描かれているが、その一つがアラレである[21]。インタビューで「好きなところは?」と聞かれ、「僕を漫画家にしてくれたので、もちろん好きです」と答えており、「最初は誕生の理由でイヤだったが、どんどん頭身が小さくなって、ギャグっぽくバカバカしいキャラになるにつれ、好きになっていきました」とも答えている[21]。

「アラレと悟空が戦ったらどっちが強いですか?」との質問に対し作者の鳥山は「アラレちゃんの方が強いんじゃないのかなあ」と返答している

1985年から10年後、オボッチャマンと結婚して彼の家に住み、赤ちゃん(アンドロイド)をもらい、1児の母親になる[。結婚して母親になっても性格はそのままで、ウンチ突きやパトカー壊し[などをやっているため、未来を見に来た鳥山からは「母親になってもまだこんなことしているのか」と呆れられている[23]。赤ちゃんの名前を「キングキドラ」にしようとしたが、オボッチャマンに却下された。

 

 

性格・特徴

 

 

性格

誰とでも友達になろうとする天真爛漫な性格で、純粋な心の持ち主。あかね、タロウ、ピースケなど比較的親しい人物からも疑問視される千兵衛の怪しげな発明品も、手放しで褒め無条件で信用する。かなりの天然おとぼけ少女だが、クラスメイトのスコップが都会島から持参した、勉強熱心なスコップにも難しい内容の「めちゃんこむずかしい問題集 数学」をスラスラ解いて全問正解するほど数学の能力は特に優れ24]、それ以外の学業成績も軒並み優秀である[6]。

「つおい(強い)」者と戦うことが好きで、彼女を破壊しようとするDr.マシリトとの戦いも、本人にとっては「遊び」という認識である。一度、眠っていたアラレがオケラを飲み込んだことで性格が変わったことがあるがこの時は食事を作ったり、学校(ペンギン村村立中学園)で熱心に勉強していた。この現象を千兵衛は、オケラが頭の中に入り込んで普通なら回路が狂っておかしくなるところを、アラレは元々おかしいから、まともになってしまったと推察している。

初期はみんな好きと公言していたが、第2回ペンギン村グランプリ最終チェックポイントの借り物競走で「あなたの恋人」の紙を引き、一番好きな男の子を連れてこいと言われた時はオボッチャマンを選んでおり[25]、アニメ第1作では、好きな人を聞かれて一番先に出たのもオボッチャマンである。

ほとんど怒ることはないが、自身と親しくなった者を傷つけ、悪びれもしない心無い者(クマを銃撃したハンター]や、一時期飼っていた犬のウンチをひいた上に蹴った金持ちなど)に対しては怒っている。

また、劇場版Dr.SLUMP ほよよ! 宇宙大冒険』でもマシリトがみどりを泣かせたことによって怒っており、マシリトをキャラメルマンごとパンチ一発で吹っ飛ばすなど本気のパワーを発揮している。

 

特徴

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人間でいうところの強度の近視で、愛用の眼鏡は千兵衛がその場で応急処置的にかけさせたもの。普通の人間には見えない死者の魂もアラレには見える29]。頭部は初期のみ胴体と有線で繋がっていたが、後に分離したままの行動も可能になった。取り外した頭部をラジコンカーなど、別の機械に接続して活動することも可能30]。村人の前で自ら頭を外したりするが、村人もおとぼけばかりなため「変わった特技」程度の認識でロボットだとは気付かれていない。

エネルギー源は海水を原料とした液体「ロボビタンA」で、哺乳瓶から飲む。切れてしまうと完全に機能が停止してしまうため、周りからは死んだように見える。携帯用の錠剤版もある[32]。基本的に人間の飲食物は消化できないので、よく口にしているピロリンキャンデーなど一部の菓子や飲み物とロボビタンA以外は普段口にしない。初期には、給食を食べて帰った後に腹痛を起こしていたり、飲酒して酔う場面もある。腹部を開けて取り出した飲食物を人間が食べることも可能。生物のような排泄もできないのでトイレにも行かない。

ロボットのために身体の成長がなく、ブラジャーを着けたいという理由で平らのままな胸に悩む場面がある[33]。女性器も何もついていない(アラレを開発した時点で千兵衛が女性器を見たことが無いので作れなかった)が、肛門はあり大便は出さないがたまにオナラをする[注8]。体内の排ガス除去装置を外せばオナラで空や宇宙を飛ぶことも可能。機械のボディはゴム製のカバーで覆われているため則巻ガジラに食べられることはない[34]。「ほよよ」「んちゃ」「キーン」「バイちゃ」などといった独特の言葉(アラレ語)を使う。

常識外の怪力を持ち、パンチ一撃で地球を真っ二つに割る「地球割り」を頻繁に披露したり、投げた岩で月を壊すパワーを発揮した[35]ほか、地球から放ったパンチで太陽をも破壊しており[36]、アニメ第1作では地球上でアラレが素振りしたパンチで太陽にヒビが入り割れる様子が描かれている[37]。タイムスリッパーで大昔に行った時は、地球に衝突しそうになった巨大隕石を頭突きで弾き飛ばしていて、そのまま衛星軌道に乗った巨大隕石が現在の月になった[38]。アラレに割られた月と地球は、太陽がバンソーコーを貼って治している[39]。通常時の最高走行速度はマッハ1.5[注9]だが、本気モードだとマッハ3[注10]にスピードが倍加する[40]。必殺技は口から発射される凝縮エネルギー弾「んちゃ砲」を始めとする各種「あいさつ砲」。アニメ第1作ではオボッチャマンとのダブルんちゃ砲も使用したこともある[41]。アラレの言動に手を焼いた千兵衛が、様々な事情から有り余るパワーを抑える改良を数回施そうとしたが全て失敗している。

また、数学の能力は特に優れ、それ以外の学業成績も軒並み優秀である[6]。料理はしないが、アラレの体内に誤ってオケラが入り込んだことで性格が変わったときには珍しく朝食を作ったことがある[42]。アニメ2作では、料理もできるようになったおり[43]、超能力は効かない[44]。

 

 

デザイン

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『Dr.スランプ』のキャラクターの中で、一番デザインの変化があり、物語初期は4頭身ほどで、大人びた顔だったが、画風の変化に伴い身長が縮んでいっている[注11]。後に千兵衛が「アラレのボディには、体型が一定でない複数のスペアがある」と後付の言い訳をする場面も描かれている[34]が、作中において鳥山自身も苦しい言い訳である事を認めており、それを含めてのギャグ描写になっている。また、『ちょっとだけかえってきたDr.SLUMP』では、ターボが発明したおのぞみ変身マシーンで大人の姿になっている[42]。当初、千兵衛がへそをアラレに付け忘れていて、改めて付け足した[45][46]。アニメ第1作でも、初期のデザインは使われていないが、デザインの変化がある。

眼鏡をかけているが、これはロボットが近眼だったら面白いかもという鳥山のシャレ的な発想によるもので、鳥山は担当の鳥嶋から女の子を描いてほしいと言われ、「じゃあロボットにして、さらにロボットなのに眼鏡っていうのはバカバカしくていいかな」という単純な発想から閃いたと語っている[21]。眼鏡は描くのが面倒なため、いずれ外すつもりだったらしいが、これが彼女のトレードマークとなり外すに外せなくなったようである。だが、「アラレのおかげで眼鏡をかけることに抵抗がなくなった」という読者からの手紙をたくさん貰い、鳥山は「わしも少しは世の中の役にたったようです」と述べている[47]。

首と体は1巻の初期にはコードで繋がっていたが、自分で体から首を取り外すようになってからコードは無くなっている。鳥山は「最初の頃はまだ技術が進んでなくてコードで繋がっていたが、最近は技術が進んでリモコンになっている。アラレにはスペアの体もたくさんある」と言い訳をしている[48]。

原作のカラー画およびアニメ第1作では髪は紫色、また、コスプレを趣味とするためコスチュームのバリエーションも豊富。手袋とブーツはマストアイテム。コスプレ以外の服装としては毎回服装は変わっており、基本的な服装としては、初期は赤い服にオーバーオールだったが、中期から服の真ん中に「ARALE」と名前が書かれている服を着るようになる。当初はズボンを履いていたが、途中から履かなくなり、スカートからかぼちゃパンツが少し見える状態となった。

髪型はストレートの時が多いが、ツインテールの時もある。扉絵では、ポニーテール[49]、ショートカット[50]などもある。

アニメ2作では、髪の色は、茶髪なり、原作、アニメ1作同様で、服装は毎回異なるが、基本の服は原作とは異なり、初期は、基本的に真ん中にAが載った紫の服にオレンジの半ズボンの服装で、中期以降は、黄色と黒のしましまの服の上に、ピンクのオーバーオールになった。髪型は、最初はストレート、50話以降は髪を上向きに結んでいる。また、おなかには、停止装置が着いている

漫画「コミックでわかる著作権ドクタースランプニコチャン大王チタマ脱出作戦」では、お腹に「©則巻千兵衛」と著作権表示されている。

 

 

アラレ語

 

則巻アラレが使う架空言葉である。1981年流行語になり、『朝日新聞』朝刊掲載のコラム「天声人語」(1981年11月30日付)でも取り上げられた。原作初期では、「おはようございます」のように語尾に「です」「ます」をつけるなど敬語を使っていたが、次第に使わなくなり、アラレ語や名古屋弁を使うことが多くなった。『保存版ロードショー特別編集Dr.スランプアラレちゃん』(1981年)でも紹介している。

ジャンプ・コミックス10巻で鳥山が、10巻までのアラレ語を数えてランキングしており、1番多いのは「ほよよ」(205回)、2番目は「んちゃ」(84回)、3番目は「キーン」(49回)、4番目「ほーい」(39回)、5番目は「バイちゃ」と「かっくいー」(各21回)だった[52]。

アラレ語はどのような発想で生まれたのかという質問に、鳥山は「これは本当にただ、なんとなくとしか言いようがないですね。バイちゃとかは意識してつくった言葉だけど、そういう言葉はやっぱり不自然ですね」と答えている[53]。

以下の順は五十音順である。

うほほーい

うれしい時に使う言葉。または喜びを表す言葉。オボッチャマンも使うことがあるが、「うほほーいでございます」と言っている。他作品でも使われている。

おはこんばんちは

「おはよう」と「こんにちは」と「こんばんは」を合わせた、1日中使えるあいさつ言葉である[54]。初めて言ったのはアラレではなく、タイムくんである。アニメ『Dr.スランプ』ではエンディング曲「アレアレアラレちゃん」の歌詞として使われた。

かっくいー、かっこいくして

アラレ語の一つ。「かっこいい」「かっこよくして」の意。

キーン

アラレが走るときに使う言葉。両腕を飛行機の主翼のように広げるポーズを伴う。オボッチャマン[55]や千兵衛も走る時に使っている時がある。

けひゃけひゃ

アラレの笑い方[56]。

○○(し)ちった

「○○(し)ちゃった」の意味で使われ、「おこられちった」(アラレが怒られた後にいう言葉)・「失敗しちった」(アラレが失敗した時の言葉)・「ほめられちった」(アラレが褒められた後にいう言葉/「おこられちった」の反対言)などが使用された。

そゆ

アラレ語の一つで、「そういう」の意味。原作では、アラレがまだ日本語を覚えたてのため使ったと説明されている[57]。原作漫画・アニメの中では1回しか使われておらず、『ドクタースランプ』では1回も使われていない。

つおい

「強い」の意。アラレは相手の強さのほか、知らない言葉を聞いた際にもよく「○○ってつおい?」と尋ねる。

バイちゃ

アラレ語での「さようなら」の挨拶で、よく使っている。アニメ第1作では次回予告の締めにも使う。最終回でも登場人物一同と共に、読者・視聴者に向けて叫び締め括った。1話ではアラレはこの言葉を使っておらず、2話で初めて使っている[6]。『ドラゴンボール』シリーズでは『超』で全王やその従者が使用。

ほーい

主に返事をする時の言葉。「はい」に相当。

ほよよ

驚いた時や、何かに関心が向いた時に使う言葉。「ほよ」の時も、「ほ」と「は」の間の音の時もある。「んちゃ」と同じく劇場版のタイトルにつくこともあり、本作関連曲などで歌詞としても使われている。アラレ以外のキャラクターも使う。

んちゃ

アラレ語での「こんにちは」の挨拶で、んちゃ砲としても使っている。劇場版のタイトルにつくこともある。アニメでの発音はどちらかというと「うんちゃ」に近い。本作関連曲などで歌詞としても使われている。カルタをした際に千兵衛が瞬間カルタとり機を使って勝とうとするが、「ん」から始まる言葉のため、瞬間カルタとり機が迷った時もある。千兵衛が最初に使った[12]。2015年には、東海地方の300人に誇りたい自慢したい名物、名所、有名人をインターネットアンケートした東海テレビの番組『スタイルプラス』で「ん」部門第1位に選ばれ、それに答えてアラレのイラストが描かれた鳥山直筆の感想メッセージが番組で紹介された[58]。

 

 

アラレの技

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あいさつ砲(んちゃ砲)

あいさつのみで出す技で、あいさつ以外では放出されない。アラレ以外にもジャングル少年、コマッタチャン、オボッチャマンが使っている。アニメ第1作では、アラレとオボッチャマンが、同時にんちゃ砲を出すダブルんちゃ砲をしている。コマッタチャンはあいさつ砲で、惑星一つを粉々に破壊した[59]。

ゲーム『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』ではアラレの必殺技に「100倍んちゃ砲」がある。

地球わり

地面にパンチをすると地球が2つに割れる。んちゃ砲と同じくオボッチャマンも使える。

プロレスごっこ

ドロップキックで空へ蹴り飛ばして、さらに頭突きをして遠くへ突き飛ばす技。『ドラゴンボール』其之八十三でブルー将軍に初めて使った。アニメ『ドラゴンボール超』第69話で登場した際も使っており、ベジータを遠くに飛ばした。

ウンチ攻撃[15]

 

アニメ、ゲームオリジナル

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アラレパンチ

『Dr.SLUMP ほよよ! 宇宙大冒険』で、アラレが怒った際に使った技。キャラメルマンを一発で吹き飛ばした。

アラレドライバー

千兵衛がタバコを吸わないために作ったキンエンマンの技をマネして使っていた[60]。宇宙まで飛び上がり、そのまま地面に落とす技。

んちゃはめ波

ゲーム『ジャンプスーパースターズ』での、ゴテンクスとの合体技。

かめはめ波砲

ゲーム『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』でアラレ(技属)が使っている必殺技