ヴィラフランカ⇒カリオン (Carrin de Los Condes) 128.9km

1998年9月15日(火) 快晴

 

 

 

 

【改訂】定年欧州自転車旅行 目次

 

 

巡礼者は朝が早い

 6時、外は真っ暗。食べ物はないが具のないスープを大量に作って体を温める。徒歩組は暗い中をを出て行く。自転車族は薄明るくなる7時45分まで待つ。走り出すと寒さに震え上がる。両手に作業用手袋、その上から買物袋を2枚づつ被せて風除け防寒とする。こんなに寒いのはスウェーデン以来であろうか。

 ブルゴス(Burgos) という大都市に10時30分着。街は行き来する人が多く活気があり綺麗。交差点には電子表示で時刻と気温を点滅させているが、それによると11.0℃。低盆地でこうだから今朝の高原地帯の早朝は7、8℃ぐらいであったのだろうか。

 カリオンのレフジオは、清潔で大きな施設であるが、廊下の空スペースにまでベッドがぎっしりと詰まっていてそれもほぼ満員。キッチンがなく、仕方なく果物中心の夕食となる。

 管理人の高齢婦人、メガネの奥に光る目が優しく美しい。物腰も実に上品。聖職者らしい雰囲気。ここも巡礼パスポートヘの記帳費として300Pの寄付を要求される。あいにく小銭がなく500P硬貨を出すと、お釣は返ってこない。お釣という計算高い日常感覚の話ではなく、全て寄付の世界であるから出されたものは全額寄付として受け取られるようだ。以後小生はポケットに対策小銭を準備することになるが。