いよいよ「秋のG1シーズン」が開幕します。明日の“電撃の6ハロン”スプリンターズS(3歳以上G1・1200m)は、実績のある古馬たちに、今年の「桜花賞」(G1・1600)を制した3歳牝馬・⑨スターアニスが挑む格好となり、その取捨がKeyになりそうです。
もともとゴール前急坂のある中山での当該レースは、「12のスペシャリストより、マイル適性の高い馬が有利」という傾向があると考えます。それに加えて台風等の影響もあり、今年の馬場状態は例年以上に悪化しているようで、「一瞬のキレ」より「バテない勝負強さ」が必要でしょう。
ということで、本命は思い切って⑥ワールズエンドにします。前走「安田記念」(G1・1600m)2着以来の出走ですが、同レースでは粘って1着シックスペンスとハナ差の勝負をしており、例年と違うペースになりそうな今回は、12と言っても追走(あるいは逃走?)に苦労せず、持ち前の持続力を発揮できそうです。
父・ロードカナロア(→ミスプロ)は言わずとしれた大種牡馬ですが、自身の有り余るスピードはもちろん、「母系の特性(長所)を上手に伝える」能力にも秀でており、母系・ゼンノロブロイの持続力が、5歳になってようやく本格化したと分析しています。
鞍上の津村騎手も3度目の騎乗で手の内に入れており、迷いなくレースに臨んで欲しいです。
1番人気になりそうな⑨は、◯と言うより◎と同等に評価しています。何より、牡馬と4kgの重量差は大きなプラスです。前走大敗(12着)した「オークス」(3歳牝G1・2400m)は距離ばかりではなく、初めての関東遠征の影響も大きいと考えます。2回目の今回は落ち着いて臨めるものと思っています。
牝馬限定とはいえ16のG1を2勝しており、父・ドレフォンで不安視される12ですが、母系・ダイワメジャーが補ってくれるでしょう。鞍上がルメール騎手に変わったのも、期待ができます。
✕はOP→G3→G2を3連勝して挑む、⑮フリッカージャブを推します。「セントウルS」(G2・1200m)から間隔が詰まっているのが不安ですが、状態は安定していると見ています。
「12のスペシャリスト」との印象が強いようですが、父・サートゥルナーリアからマイル適性は高いと判断します。母父・サクラバクシンオー→テスコボーイの血統は、オールドファンにとっては涙が出そうです。
▲24年の勝ち馬⑪ルガルです。前2走は香港のG1で戦っており、結果(2着→8着)は出ませんでしたが、6歳という年齢による衰えは無いと思っています。
これに、「キーンランドC」(G3・1200m)2着でメドが立った⑬パンジャタワーと、同じタワーオブロンドン産駒で「CBC賞」(G3・1200m)2着の⑩レイピアを△として勝負します🙏🙏
【第60回 スプリンターズS(G1定量・1200m)】
1‐① レッドモンレーヴ (牡7・酒井)
② アイサンサン (牝4・幸)
2‐③ ママコチャ (牝7・武豊)
④ ジューンブレア (牝5・坂井)
3‐⑤ サウンドモリアーナ(牝4・吉田隼人)
⑥◎ワールズエンド (牡5・津村)
4‐⑦ ペアポルックス (牡5・岩田康)
⑧ エーティーマクフィ(牡7・富田)
5‐⑨◯スターアニス (牝3・C.ルメール)
⑩△レイピア (牡4・横山武)
6‐⑪▲ルガル (牡6・鮫島克)
⑫ ブラックチャリス (牝3・浜中)
7‐⑬△パンジャタワー (牡4・松山)
⑭ ウインカーネリアン(牡9・三浦)
8‐⑮✕フリッカージャブ (牡4・西村)
⑯ ピューロマジック (牝5・岩田望)
【「〇〇騎手は京都の長距離が得意」、「東京芝2400mに使ってきた✕✕産駒は、とりあえず買ったほうがいい」…特定のコースで良績を残すジョッキー、厩舎、そして血統は確実に存在する。…G1が行われるコースで100%超えの成績を残す「ジョッキー」・「種牡馬」・「調教師」という3ファクターを探り、うまみのある馬を発掘するのがテーマ。今回は2016年9月25日から2026年9月25日まで、10年間における中山芝外1200mのデータを検証した。
◎騎 手
岩田康は着度数〈5・5・4・29〉と複勝率がそこそこ高い(32・6%)上に、単勝回収率205%と大駆けが多い。複勝回収率も126%だから、非常に優秀。最近でいえば今年のオーシャンSを、7番人気の⑦ペアポルックスで激勝している。
この岩田康を、単勝回収率で大きく上回るのが西村。着度数〈4・0・1・12〉で、驚異の421%を叩き出している。一昨年のスプリンターズSでは、9番人気の⑪ルガルを勝たせており、先週も11番人気の伏兵(ビッグフラワー)で、1勝クラスを快勝している。
反対に、マイナス査定せざるを得ないのが松山。…〈0・5・2・20〉と未勝利。1番人気に2回乗ってともに馬券圏外に飛ぶなど、どうも相性が良くない。…デビュー以来、中山芝1200mでは勝ったことがなく、⑬パンジャタワーにとっては嫌なデータだ。
◎血 統
スクリーンヒーロー産駒は〝試行回数(54走)〟がそれなりに多い上で、単勝回収率188%と優秀なリターンを実現している。複勝回収率も94%なら、許容範囲内。今年は3勝クラスのサンライズSを6番人気のウインアイオライトが勝ち、オープンのカーバンクルSを7番人気のウイングレイテストが勝利と、特に『ウイン軍団』の活躍が目立つ。ロードカナロア産駒の単勝回収率41%、複勝回収率57%と比較すると、その優秀さが分かるだろう。
◎調教師
鹿戸厩舎は40回以上…管理馬を出走させている厩舎の中で、2番目に高い単勝回収率(331%)を誇っており、スプリンターズSに出走させている厩舎ではトップ。昨年のスプリンターズSにおける⑭ウインカーネリアンだけでなく、2019年に12番人気で2歳未勝利1着のネバーゴーンアウトなど、伏兵の激走Vが目立つ。
◎結 論
中山芝外1200mでの複勝率が高い上に、単勝回収率・複勝回収率ともに100%超えを果たしている、岩田康の⑦を軸にしたい。相手筆頭には、穴馬をやたらと勝たせている西村騎乗の⑮フリッカージャブ。「スクリーンヒーロー産駒+鹿戸厩舎」の⑭は、今年も必ず押さえておきたい…】(本文より)
【スプリンターズS】買えばプラスになる「ジョッキー」「血統」「調教師」まさかの〝0勝騎手〟が有力馬に… | 競馬ニュース・特集なら東スポ競馬 https://share.google/8ewgwZ7i8pdpyaL4E