本人には、前回(21年)・前々回(20年)の総裁選にも出馬の意欲はあったと、政界の端っこにいた私にも聞こえてきました。

 それにしても、まさか今回の総裁選に出馬するとは…びっくりするとともに、まだ正式表明していないなら、「FAKE(ウソ)でした…」と言うことも“アリ”だな、とも思っています。「まだ早い」(無派閥中堅)との意見の通り、「まだまだ早いな…」と私も感じるからです。 

何度か、選挙等で私の地元での街頭演説を聴きましたが、党内からも専門家の皆さんからも指摘される通り、「何を言っているのかわからない」話を、「歯切れよく、力強い口調」で喋っているようにしか聞こえませんでした。 「今日はね、天気がいいから、〇〇さんは勝ちますよ…」そんな感じで…それで聴衆が大喜びで拍手を送ったりするので、異様な気持ちになると同時に、申し訳ないですが「有権者って、ヤッパリ雰囲気なんだな…」と、思ったりしたものです。

 まさか、裏金問題も旧統一教会の問題も、何より政策論争そのものも、「人生いろいろ…」で終わらせることも無いでしょうが、いや、彼なら「派閥を無くせば全て問題なし!…」なんて口調でやりかねない…と不安になったりしています。

 復権を狙う菅・元総理と、旧安倍派を残して影響力を保持したい森・元総理の『妖怪コンビ』が図って、選挙の“顔”に使える『寄らば大樹』を持ち上げた、そんな構図で「これで自民党20年は安泰だ」と錯覚(幻想!?)を持たせようということでしょうが、これで総裁選に大きなインパクトと方向性を与えたことは間違いありません。 

特に、先に表明していた議員は、すっかり埋没してしまう可能性が高くなりました。世代交代論争?…そんなもの、権力闘争のリアルに何の価値も無いことは、自民党の歴史が証明しています。

 地方議員・首長、支持者たちも「これで全部終わったことにできる」と勢いづくでしょう。国会議員たちも“スネに傷”があればある程、『進次郎人気』にぶら下がって来るでしょう。その様子を見ながら、他の立候補を予定していた議員たちは、選択を迫られることになります。立候補者が、かなり絞られてくることは充分想定できます。 

菅元総理と不倶戴天の敵である『麻生・岸田・茂木ライン』も、絶対負けないように、支援する議員を特定する必要に迫られました。それが河野議員で良いのか、茂木幹事長でまとめるのか、林または上川議員にするのか…難しい選択です。

 しかし、進次郎議員が総裁選で馬脚を現し、沈没する可能性も低くはないと分析しています。本当の『政策論争』に持ち込むために、対立陣営も報道メディアを巻き込んでアピールする戦略を立てるべきです。 

立憲民主党とすれば『小泉総裁』は脅威ですが、総裁選を検証すれば、攻めどころは満載になると認識されるはずです。総選挙になっても同じです。 

何より、代表選でしっかり『政策と論争で勝てる』議員を選出することです。それを私は期待しています。


 #ストップ・自民党政権 


 【小泉進次郎・元環境相は…党総裁選に立候補する意向を周囲に伝えた。…40代の総裁選候補が2人も出馬するのは異例で…「世代交代」も争点に浮上しそうだ。
 小泉氏は自民中堅に、「総裁選に出る。長く一緒にやってきたから、ごあいさつだ」と、出馬の意向を伝え…別の「ポスト岸田」候補からの支援要請に対しては、「総裁選に出るから応援できない」と断ったという(自民党関係者)。党ベテランには、「出る準備をしている」と意欲を伝えた。…党幹部は「今回の選挙戦は長い。先に手を挙げれば、攻撃材料を与えるだけだ。後で手を挙げる方が賢い」と語った。

  6月に実施した世論調査(毎日新聞)の「次の首相にふさわしい人」の質問で、小泉氏は石破茂・元幹事長、高市早苗・経済安保担当相、上川陽子・外相に次ぐ4位だった。父・純一郎元首相ゆずりの歯切れのよさや、街頭演説などで聴衆を巻き込む巧みな弁舌に、定評がある。

  小泉氏は、総裁選への出馬意欲を示す…中でも最年少。総裁選後に、新首相の下で早期の衆院解散・総選挙になだれ込む、との観測が高まる中、「刷新感」を醸成できそうな小泉氏は、「選挙の顔」になるとの期待が党内にある。

  乱立模様の総裁選では、小泉氏とともに…石破元幹事長、河野デジタル相らも出馬の意向…前回総裁選で「小石河連合」として連携した3氏が、推薦人や党員・党友票を激しく争う構図となりそうだ。

  非主流派の要である菅義偉・前首相は、小泉氏の出馬に期待感を示してきた。両氏はいずれも無派閥で、「脱派閥」を掲げ、連携して総裁選に挑むとみられる。一方で、小泉氏には党三役や、主要閣僚の経験はなく、「まだ早い」(無派閥中堅)との声もある。  

 今回の総裁選は、「政治とカネ」で失墜した信頼の回復のため…政策論争を充実させる方針だ。論客がそろうであろう総裁選での舌戦に、小泉氏が耐えうるか不安視する声もある。…】(本文より)


https://mainichi.jp/articles/20240820/k00/00m/010/116000c