アドラー心理学入門 」 ロバート・W. ランディン著
 
 今回のシリーズではネタ本の3分の1くらいしか扱っていないのですが、分量的にも内容的にもキリがよいので、ここで最終回とします。
 記事中では話をわかりやすくするために優越コンプレックスと劣等コンプレックスを分けて書きましたが、共同体感覚のない人は両方抱えていることが多いで す。分量の多寡を言えば誰でも少しは抱えているでしょう。
 
 優越コンプレックスと自己愛性パーソナリティ障害は似ていると書きましたが、同じものに別な視点から名づけが行われたのかも知れません。発達障害にもそ ういう部分がありますが、教育的観点からの名づけと医学的観点からの名づけは分かれるものです。
 
 日本の国民性は共同体感覚から遠いとも書きましたが、日本では別な概念で協調性や他者への思いやりを育てていて、それはそれでよいのです。ただ、漠然と したものに名前を与えることで状況が整理され、そこから概念が広がって行くのは有用なことです。
 共同体感覚は、私の解釈では非常にすっきりしたので、まずは身の回りから役立てていきたいです。それは、私が立派な人間だからではなく、その方が生きや すいであろうからです。
 
アドラーを読む1 アドラー心理学入門
アドラーを読む2 眼科医
アドラーを読む3 劣等感
アドラーを読む4 補償の形成
アドラーを読む5 共同体感覚
アドラーを読む6 異文化
アドラーを読む7 優越コンプレックス
アドラーを読む8 劣等コンプレックス
アドラーを読む9 心理療法