前回は共同体感覚がない人として優越コンプレックス者の例を取り上げましたが、今回は劣等コンプレックス者の例を扱います。またはてなブックマークの人気記事より。
 
Chikirin の日記様 「アフリカが発展しない理由
 
 アジアや南米はそれなりに発展したのになぜアフリカだけずっと発展途上のままなのか、という理由は上の記事の描写だけではわかりにくいのですが、記事内容を信じる限り(各種反論あり)、アフリカは共同体感覚のない世界です。
 
 軽く抜き出すと、子供の援助のために親に金を渡すとすぐ自分達の食いぶちに回す、学校に直接払い込むと教師が持ち逃げする、という世界。これだけだと
「教師に持ち逃げより得だと思わせるくらい十分な給与を払えばいいのでは」
「犯罪としてきちんと取り締まれば」
と言われそうですが、当事国政府もやる気がなく、他国が踏み込むのは内政干渉です。だからいっそ再植民地化するべきというのがリンク先の結論です。
 
 アフリカを国家でなく一個人とみると、それなりに思うところ出てきます。いくら援助をしても、金をもらうことしか考えず、働く気もない人々が、日本でもよく話題になります。アドラーは、こういう人達を
「共同体感覚がない」
と表現し、矯正は可能とも考えました。彼らは普通よりも仕事を見つけるのが難しく、他人に非難される機会も多いため、優越への希求を打ち砕かれています。矯正可能と言えるほど楽観的ではないにしろ、可能であると信じ続けなければならないということなのでしょう。
「税金で養う価値はない」
と切り捨てるのは簡単ですが、まさか死刑にする訳にいかないし、ホームレスのままにしておくのも問題はあります。
 
 誤解を恐れながら書くと、犯罪対策でもあります。彼らは社会の一部で、共同体感覚 で例えるなら人体の一部で、精神の一部です。
 ガン細胞という考え方は元ネタの書籍にはありませんが、社会を人体に例えるなら当然発生するものであり、社会(人体)を維持するためにはやむを得ず取り除くという判断もあるでしょう。そのことによって社会(人体)はダメージを受けます。取り除き過ぎたら崩壊します。
 
 
 2月20日の記事。自分の体の悪い部分をどんどん取り去って行ったら最後何もなくなってしまうと考えると、ホラー。切り捨てればいいと主張する人たちはその後のことを考えていない。努力努力努力と説教していれば解決と思っている。