玉響(たまゆら) 【広辞苑第四版より】
1 (万葉集の「玉響(たまかぎる)」を玉が触れ合ってかすかに音を立てる意としてタマユラニと訓じた)ほんのしばらくの間。一瞬。一説に、かすか。
2 草などに露の置くさま。
 
 広辞苑から面白い言葉を選んで五十音順にタイトルにするシリーズ第16弾。
 更級 と同じく、何だか意味わからないけどきれいな言葉として記憶にありました。「響」の部分が常用漢字にない読み方のせいか、「たまゆら」と表記されることもありますが、平仮名だとやや間抜けに感じられます。「玉ゆら」よりましですが。
 
 NHK朝の連続テレビ小説に「たまゆら 」という作品があったことも、それが川端康成がテレビのために書き下ろした小説だったことも今回知りました。
 朝の連続テレビ小説は現在も続いている身近なもの(見ていないけど)であるのに対し、川端康成は既に歴史上の人物です。川端康成も連続テレビ小説を見ていたんだと思うと親しみがわきます。
 
 主に歴史ものを得意とする漫画家長岡良子の作品にも「玉響 」がありますが、内容よりタイトルを先に考えたそうです。それくらい、音も字面も美しいです。
 似た意味の刹那(せつな)も好きです。一瞬のような短い時間の輝きとはかなさは、人生で一番綺羅綺羅しい時代をそのまま凝縮した宝石のようです。(私にもそんな時代が・・・あったのか?)
 過ぎ去った時間を宝物として振り返ったり、それを大事にしながら生きていく、というのは日本人の感覚に合っていそうなんですけど、誰だ、ぽじてぃぶ とか変な外来語を持ち出して過去を振り返るのを悪いことみたいにしてしまったのは。
 
 どんな使い方をされているのかとググると、普通の文章中にさりげなく登場する、ということはなかなかなくて、会社名とかお店の名前、サイト名としてよく使われています。
 響きもいいし使いたくはなりますね。個人的には、会社、お店、サイトの名称としては縁起悪いんではという気もせずにいられませんが。
 
 B○サイト(ゲーム?)にも。それはわかる気がします。○Lのカップルは年を取ると絵的にアレなので(何てことを)物語としては若いうちにどちらかが死 ぬか別れさせないといけません。愛し合いながらも別の道を行く2人、現代の純愛です。はっ、あらぬ方向へ走ってしまいました。
 はかなくも美しいものは、時代が過ぎ去っても2度と手にすることができなくても、生きる希望なのでした。
 
 
 1月19日の記事。なぜかコメント欄はB○方面へ。