ドラマ「僕の歩く道 」をやっていた頃、他のブログで、主人公のような人が入社してきたらどうするかという話を職場で振ったら
「障害だと知らなければ受け入れがたいけど、言ってくれれば配慮できる」
と言われたという話を読みました。その職場の人は嘘をついてはいないと思いますが、そういう障害の存在を知った上で、同じ人を前にして名称の有無で態度を変えられるというのは信じられません。
「発達障害があるのでこれこれができません」
という説明では、発達障害とこれこれの間のつながりが見えにくく、
「障害のせいにして、やろうとしていないだけではないか」
と思われそうです。アスペルガー症候群という名称も、何がどう不自由なのか伝わりにくいし、実際人によって千差万別です。
 
 私が職場でカムアウトするとしたら、
「学習障害と軽度の難聴がある」
と表現した方が、相手もイメージしやすいしこちらも説明しやすいでしょう。
「学習障害があるので、他の人と同じ方法で仕事が覚えられないことがあります。方法を合わせてもらえれば覚えられます」
「軽度の難聴がありますが、電話応対や来客応対は可能です。複雑な話はなるべくメールでいただくか、筆談を併用していただくと助かります」
おお、何か
「発達障害があるので・・・」
よりはよさげではありませんか。これ以外にも難点は多々ありますが、極端に非常識なことはもうしないし(そうか?)、失業の直接の原因になりやすいのは上の2点です。
 
 しかし現実には使えないことでしょう。学習障害は許容範囲かも知れませんが、難聴は明らかに嘘です。無理やり言い換えれば
「聴覚認知能力に難あり」
ですが、これもこういう分野の知識がないとイメージしにくいでしょう。
 
 発達障害は、名称から症状がイメージしにくく、人によっても異なるため、個々の困難を説明しないといけないのですが、その説明が
「言い訳」「できないと思いこんでいるだけなんでは」「そういうことは誰にでもある」
と受け取られがちなところが、理解を得た上で社会に出ようとする時、難しいところです。
 
 
 10月7日の記事。悪気はないんだろうけれど、こういうものだと理屈抜きで納得してもらわないといつまで経っても話が通じない。「こうすればいいんじゃないの」→「こうしたら」→「言ってくれないとわからない」みたいに、疑問に対して丁寧に説明しようとすればするほど否定の応酬みたいになって、最終的には相手の怒りを増幅させる。