テレビ朝日開局50周年ドラマスペシャル「点と線」、映画並みの制作費をかけただけあって素晴らしい作品でしたが、前編の緊迫感とスピードに比べて後編の脚本はイマイチだったかなと思ってしまいました。
 警視庁トップの決定で捜査中止になったはずが、後編では課長の独断であっさり続行となったり、トリック解明を23時まで引っ張ったり、あの後が肝心なのに、放送時間がもう20分もないではありませんか。
 じゃあお前書けよと言われても困るのですが(書こうかしら)私はすぐフィクションを真に受けて
「社長命令だ」
と言われても後で神風が吹くのではないかと勘違いするので、自制する意味で書いておきます。
 
 話は変わりますが、香川の祖母と孫2人の行方不明事件の犯人が逮捕されました。2ちゃんねるの情報でしか知らないのですが、昼間のワイドショー系番組では、逮捕されたのとは別な人を犯人であるかのような映像、構成で演出していたそうです。
 2ちゃんねる内でも、いろいろな怪しい点を線でつないだ推理が展開される一方、松本サリン事件の例もあるという慎重な意見もありました。
 怪しい点を拾い出してつなぐと特定の人物が怪しく見えることはあっても
「疑わしきは被告人の有利に」
が現代の正義です。そう言えば、この原則に従い、限りなくグレーな保険金殺人が無罪となったという報道を並行して見ました。
 
 ドラマに話を戻すと、証拠と言えるのは大鶴義丹が容疑者の代わりに青森行きの列車に乗り、青函連絡船で、あらかじめ容疑者が自筆で書いたチケット(?)を提出したことだけです。
 やはり名作の呼び声高い「人間の証明」も、証拠はなくて最後は犯人の良心を呼び覚ますことで決着した訳で、ヒューマンでよいのですが、一歩間違うと自白強要です。
 
 今回のドラマは、犯人が無実という前提で見ても面白いと思いました。犯人夫妻が2人だけでいる時、夫が妻に
「僕は潔白だからね」
と言っています。2ちゃんねるでは
「犯人同士で何言っているの」「視聴者をミスリードしようとして」
と散々でしたが、違う見方もできます。
 アリバイ工作したのは本当だけれど、大臣のスキャンダルに関わる別な仕事をしていたためで、事情を言えなかったのかも知れません。そう考えると、最後の犯人の自殺がさらに物悲しく映ります。
 
 
 11月29日の記事。宇津井健がハンカチで鼻かむのはちょっと映像的に嫌でした。