昔、日○ウーマンを愛読していた頃、こんなエピソードを読みました。
 
 同じ部署にいる、共に26歳の契約社員の女性A子さんとB子さん。その年A子さんは契約更新がなく、B子さんは残った。同僚Cさんの証言。
「A子さんは仕事はできるんだけど若手には若手の役割がある。上司が慣れないソフトの使い方を質問すると、今忙しいので後にして下さい、とつっけんどん、仕事ができるのを過信していたね。B子さんは自分の手の空いている時には最新ソフトのマニュアルを読んでいた。今は使えなくても将来役立つよ」
 
※私の記憶による文なので正確な引用ではありません。
 
 当時の私でも突っこみたくなったのは
「マニュアルを読んでいた」
の部分でした。読んでいただけかい。何かそれがこう役に立ったというエピソードでもあればまだしも。
 さらに、社会経験を積んでうるさくなった今の私は、このストーリーの全貌を妄想によって補います。ある専門分野で社員より知識のある契約社員を採用し、ノウハウを吸収したあげくポイ捨ての図。
 
 入社したら誰も導入したパソコンが使えなくて呆然、パソコンがらみの仕事は全部自分にまわってくる上、合間を見て社員に使い方を教えないといけない、仕事に追われてあせっているのに、上司は
「ダブルクリックって何」
と寝ぼけたことを聞いてくる、
「後にして下さいっ」
とイライラ、一緒に入社した同僚は手伝おうともせずボケッとマニュアル読んでいる、ええ加減にせえーーーー
 
 これは現実でも聞くエピソードです。ちょうどパソコンが社内に1台しかない時代から1人1台になる過渡期を私も経験しましたが、パソコン導入したものの社員はほとんど使えない、という会社はザラでした。
 パソコン使えるのは一部の派遣や契約社員や新入社員だけ、使える人間に業務が集中し、その間にボケッとマニュアル読んでいる女は
「B子ちゃんはいつも勉強熱心だねえ」
とほめられている、ギスギスしない方がおかしいのに、ギスギスしているというその1点だけで
「若手には謙虚さと向上心がないとね」
とバッサリ。
 
 A子さんかわいそう。こういう人は昔から馬鹿にされていました。成果を上げても評価されることはない、なぜかコミュニケーション能力とやらが長けた何もできない人間においしいところはごっそり持って行かれる、それはすなわち会社で生き残っていく能力がないということです。
 しかしくじけることはありません。ちゅうねんになれば、向上心よりも知識や技能、責任感等の方が堅いです。若ければ、向上心あるけど何もできないというのもかわいいですが、ちゅうねんだと限りなくうざいです。勉強熱心なB子さんは結婚退職しているでしょう。そっちの方がいいか。
 
 
 6月18日の記事。技術を持っていると就職はしやすいんですが、それ自体が評価の対象にはなりにくいのです。それが常態ですから。便利屋化してしまうまでならまだしも、解雇となると
「評価なんて気にする必要ない」
などとのんびりしていられません。それかクビになったらなったでいいや、とあきらめる。(また怒られそうなことを)