Yahooニュース「会社すぐに辞めるのどっち?」(リンク切れ)
 
は、元ネタが日刊ゲンダイである時点で疑ってかかるべきでしょう。
「新入社員の3割が3年以内で辞める」
というのは私の新卒の頃には既に言われていました。こんなことをやたら喧伝することで、夢いっぱいで張り切っている新入社員が、1度の挫折で退職を考えてしまうことになったら大変です。
 
 中にはうなずけるものもありますが、私立より国立が危ないとか優が10個以上あると辞めるとか、
「優秀な新人ほど辞める」
イメージは目の錯覚ではないかと疑っております。優秀な人が辞めると目立つからそう見えるだけで。
「ウチの会社は優秀な人から辞めていく」
というセリフは、古代エジプト王朝の頃からあったという証拠はありませんが、純真なフレッシュマンの皆様は先輩にこう言われても
「自分も辞めなければ優秀でないことになる」
と動揺する必要はありません。
 
 私が一番長く勤めた会社でもこう言われていて、本当かなあと疑った私は、1年間に退職した人を書き出し、優秀かそうでないかを自分の主観で分類し、残っている人の優秀率から判定し、優秀な人の退職率はそうでない人の退職率を下回るという結論を下しました。
 何をもって優秀と判断するかが私の主観なのであてにならないと言えばなりません。上のYahooニュースでは、出身大学のランクが高く優の数が多いほど辞めやすいとしています。
 学歴と社会における能力は無関係という説が根強いですが、これも個々の事例を見れば無関係であったとしても統計的に見ればそれなりの相関関係はありそうです。なぜ無関係にしたいかというと
「努力が全て、全てが努力次第」
とあおるために違いありません。
 
 社会における能力というのも漠然としすぎてはいるのですが、高校生くらいの子と話すと、能力とは性格の良さだと思っている節があります。おそらく
「人間は中身が大事」「学校の成績で人間の価値は決まらない」
という子供の道徳 がまだ生きているからでしょう。性格の良い人はあまり会社辞めたりしないような気がします。
 
 結論としては、優秀の定義が人によって違いすぎるため、
「優秀な人ほど辞める」
が正しいかどうかは証明不可ということです。昔の私のような、
「自分を優秀だと思いこんでいる優秀でない人」
は辞めやすいかも知れません。気をつけましょう。
 
 
 5月11日の記事。またYahooニュースリンク切れ。自分が優秀でないことを知るのは必要なことです。