今年は時々、読んだ本の紹介を、レビューを書いてみたい シリーズの方法に従って書いてみます。
 その目的は、いつか善語文を書くために、自分の文章からできるだけ主張を取り除き、ギリギリの個性を浮き立たせる訓練であり、もうひとつは、レビューを書くというプレッシャーのために本をよりよく読みこむことが期待できるからです。異文化交流議論中間報告 シリーズも、これを書くために各記事を熱心に読んでおります。
 
 
 
 年末、近所の本屋に立ち読みに出かけた時、新書のコーナーで偶然目にしました。
「著作権とは何か」
はて、何でしょう。本屋で著作権という文字を見るとパラパラめくっては見るのですが、私の頭脳ではチンプンカンプンでして。この本は、パラパラめくったところ、文章が簡単そうなので買って参りました。著者は著作権専門の弁護士ですが、簡易な言葉と多彩な実例によって、主に
 
1 著作権とはどんな権利か
2 著作権は何のために存在するのか
3 著作権はその目的に沿うように運用されなければならない
 
という3点について解説しています。少々物足りない点もありましたが、それだけ文章が簡易にできているということでしょう。
 著作権法は、法律としては欠陥品という表現が登場するほど、グレーゾーンの多い、運用する人々の「良心」や時代背景に依存する、よく言えば人間的な法律です。条文に書いていないことが起こったり解釈が分かれたりすることもしばしばです。
 ところで、上の3段階は他のことにも応用できるように感じました。例えば「マナー」。
「これがマナーだ」
だけで逆手に取ってしまうと本末転倒です。フィンガーボールの水を同席者が誤って飲んでしまったら自分も飲むのがマナーの本質であるとか、いや、その人が他所で恥をかかないよう、それが飲むものでないことを示唆するのが正しいとも申しますが、いかがお考えになるでしょうか。
 
<memo> 現状ではオリジナルの保護が手厚すぎるという視点が濃い。異文化交流議論的にも興味深い。
<key word> 著作物、創造性、著作者人格権、パロディ、ロミオとジュリエット
 
 
 どうしても異文化交流議論視点で見てしまいますね。私の趣味で。
 
 
 1月5日の記事。このシリーズも第2弾やらないと。