ヤマザキはマイコの病室を出ると、病院の1階ロビーに降りた。
「やあ」
踊り場でハヤミが缶コーヒーを飲んでいた。ヤマザキはその側を黙って通り過ぎた。終了時間間近で、ロビーは混んでいた。
 ロビーにある自動販売機で缶コーヒーを買った。面会時間はあと1時間、イズミが来るとは限らないが、1時間くらいなら待とうかと思う。ハヤミが近づいてきた。
「来ると思うか」
そう声をかけてきた。
「思う」
2人は並んで壁にもたれた。
「来て欲しくないんだろう」
「そんなことはない」
入り口の自動ドアが開いた。小さな紙袋を持った若い男だった。見覚えがある。
(あいつ)
確か、昨年の売春組織撲滅 の時関わりを持った新人警察官、そして恐らくは、自分のコートを奪った大学生 ではないか。
 男は受付に声をかけ、袋を預けて帰った。受付の女性が立ち上がり、ヤマザキの方にやってきた。
「あの、刑事さん」
マイコは個室に入ってからは面会謝絶にしてもらっているから、あの男も断られたのだろうが、見舞客が来たら知らせるようには言ってある。
「今の男のことなら、大丈夫です」
「よかったら受付の後ろの小部屋でお待ちになりませんか。防犯カメラでロビーや各階の様子が見えますし、温かいお茶もありますよ」
女性はハヤミの方を見ながら言った。
「ありがとう」
ハヤミは自分も刑事さんのような顔をしてにこっと笑った。
 
 
 何とか今月中に1話書けました。来年ももちろん続きます。先日、道の真ん中で男が男を後ろから抱擁しているのを見て鼻血ふきそうになったのですが、万引きの現行犯でした。現場は騒然としておりました。
 
 
 12月27日の記事。今日(1月28日)はYahooが大変重いです。全盛期ほどではありませんが。また何か機能つけているのでしょうか。月曜日から新しい機能つくこと多いです。