駅でタクシーを降りたマイコは書き写しておいた住所を元に、ハヤミがゴミ箱に捨てた(と思われる)チラシのピンサロを探した。地図でなく住所を元に探すのは難しい。道行く人にも聞けない。
 金曜夜の大都会。帰宅時につく人が駅に向かって歩く中、マイコは反対方向に進んだ。
(うちの田舎の住所ならもっと簡単なのに。何でこんなに並びが難しいの)
入り組んだ道の中をさまよいながら、マイコは携帯の電源を切っていたことを思い出した。時間は9時を過ぎている。恐る恐る電源を入れ、ヤマザキに電話した。
「君か」
「事件はどうですか」
「今のところ何も起こっていない」
「そうですか」
「こちらが警戒しているのに気づかれたんだろう。客も入れていないしな」
携帯の向こうから、パトカーのサイレンが聞こえる。同じ音がこちら側でも聞こえた。ヤマザキは近くにいるのだろうか。
 
 何かが破裂するような音がした。携帯からか、それともこちら側でか。周りを見る。前も左右も後ろも上も下も。
 人の波が途切れる。ゆっくりと、映画のスローモーションにように。知っている人の姿。映画のようなせん光。
「もしもし、今どこにいるんだ」
声のする携帯電話が手から滑り落ちる。人の波が止まり、輪ができる。見ては、いけない。
 
 
 筆力不足を補うイメージシーン。後でどうにでもなるように。さて、マイコは何を見てしまったでしょう。
1 ピンサロから走り出るイズミ
2 ピンサロの前に立つハヤミ
3 ピンサロに入っていくノボル
 
 
 10月7日の記事。このシリーズ、Yahooで投稿する時は別に恥ずかしくないのですが、アメブロに写す時なぜか気恥ずかしくなります。本編でそんなこと書いていないのにすっかりピンサロ通いキャラになってしまったノボル。それはコメント欄で別なストーリーが展開しているからです。という訳で妄想コメント欄を写しておきます。作者は私ではありません。念のため。
 
「ステファニー!」
何やら源氏名らしき名前を叫びながら,サングラス姿のノボルが,炎渦巻くピンサロに転がり込む。やがて,気絶したバドガールを担いだノボルがよろめきながら現れる。たちまち機動隊に包囲される二人。ノボルはバドガールが白いロングブーツに挟んでいるドイツ製手榴弾を引き抜き,安全ピンに手をかける。
「バカヤロウ,バズーカを室内で撃つ奴がいるか・・」
警官隊に投擲しようとするノボルの手を手榴弾ごと握り締めるバドガール。
「何するんだ,死にたいのか,ステファニー!」
「・・・ステファニーじゃないわ,イズミよ・・」

 この続きはいかに。