新作です。アメーバニュース「背の高い人ほど頭が良い 」のコメント欄がにぎわっていますが、この表現だと誤解を招きますね。背が高くて頭が良くない(失礼)人、背が低くて頭のいい人は、思い出せるだけでもたくさんいます。

 日本人から見ると差別的に見えますが、好意的に見れば、外国のニュースなので翻訳の関係でセンセーショナルな感じになったのでしょう。大人を身長で差別するためではなく、子育ての参考にというのが主のようです。この学者の偏見が反映されている可能性は捨てきれませんが。

 

>アメリカ人とイギリス人を対象にした研究では、男女共に4インチ(約10センチ)背が高いことにより、平均所得が10%増加することがわかった。

 

 これだけなら単なる統計です。

「背が低くて高収入な人はたくさんいる」

のは間違いありませんが、統計的な傾向が個別の事例を表している訳ではないのに、そう受け取られると表現の難しさを感じます。

「早生まれの人は遅生まれより少ないからね」

「そんなことないよ。たくさんいるよ」

あるいは

「AB型は少ない」

「そうでもないよ。結構いるよ」

という会話によくいらだったものです。

 

 平均的に、背が高い人はそうでない人より高収入と言われると、ははあと思い当たります。

背が高い→見栄えがする→よい職を得られる可能性が高い

大勢の中から統計を取った一般的な傾向としてはあり得ます。もちろん個々の事例を取れば、原因は身長だけではないはずです。

 統計の結果が数値ほど実態を表していないのは、国民平均所得や貯蓄額の報道を見ると明らかですが、統計というのはそういうものです。

 私もこのニュース記事のような言い方をして、否定されて、反論して、わーっと責められて、なぜそうなったのかさっぱりわからなかったことが、きっと過去にも何度もあったんだろうなと思いました。