子供に矜持(きょうじ)と名づけようとしたら役所に断られたんだそうです。
これ駄目なんですか。「きょうじ」って男の子の名前としては普通です。字は変ですが、人名というのは名前っぽい音感があれば普通名詞でもいいようです。桜とか勇気とか。時計とか冷蔵庫とは普通子供につけないでしょうし、万一つけようとしたらニュースになるでしょう。
みんな何だかんだ言って突拍子もない名前をつけようとはしません。その点、「きょうじ」は名前っぽい名前と言えます。結構厳しいです。
矜持という言葉を初めて知ったのは、多分私が10代の頃だったと思いますが、田中康夫長野県知事が雑誌アンアンに書いたコラムでした。
「選ばれる女性になるために必要なのは矜持と諦観」
という内容で、少女だった私には矜持も諦観も初めて見る言葉で、辞書を引きました。辞書を引いても、田中県知事が何を言いたいのかよくわかりませんでした。
県知事の小説家デビュー作「なんとなく、クリスタル」も何が言いたいのかわかりませんでしたが、当時はみんなそう言っていたので、私が特別バカな訳ではないのだなと安心していました。
今となっては「なんとなく、クリスタル」も名作だし、矜持も諦観もよい言葉だと思います。何が言いたかったのかも、だいぶ成長してからわかりました。アンアンに載せるのが正しかったのかわかりませんが。
広辞苑第四版より
矜持 自分の能力を信じていだく誇り。
諦観 入念に見ること。つまびらかに見ること。あきらめること。
諦観はYahoo辞書(大辞泉)の方が好き。
「本質をはっきりと見きわめること。あきらめ、悟って超然とすること」
3月31日の記事。この時期同じテーマのブログ記事はたくさんありましたが、意外と擁護派が少なく驚きました。矜持と諦観は田中県知事の好きな言葉のようで、議会でもこれを言い出して
「意味がわかりません」
と議員に怒られていました。
6月10日追記。どうもこのネタは批判されやすいみたいなのでコメント拒否にします。コメント下さった方ごめんなさい。