昨日の記事「同情されたくない」の最後に、
「かわいそうな人=性格の悪い人」
説を出しましたが、何でこんな意味なんでしょう。
少なくとも戦後すぐはそんな意味ではなかったはずです。戦争の悲惨さを描いた傑作
「かわいそうなぞう」
があるからです。このタイトルを考えた人は、まさか未来の日本でこれが
「性格の悪いぞう」
にされかかるとは夢にも考えなかったことでしょう。かわいそうです。
(かわいそうな人です、だと性格の悪い人になるので、かわいそう、で止めなければなりません)
いつから「かわいそうな人」が「性格の悪い人」を指すようになったのか、ここで膨大な文献をひもとくととても学問的なブログになるのですが、あいにくそこまで根性がないので私の貧弱な記憶をひもとくことにします。
私の記憶で一番古い、この意味を指すと思われる「かわいそうな人」が出てくる文献は、少年ジャンプで10週で打ち切られた漫画
「メタルK」
です。メがつく時点でこれも誰も知らないのではないかと悲惨な予感がします。
かわいそうな人は打ち切られた漫画家ではなく、主人公K(女、医者ではない)に殺される悪役(女)です。Kは殺した後
「愛を信じられない、かわいそうな人」
とつぶやきます。私はまだ言葉を文字通りにしか受け取れないので、これが
「性格の悪い女ね、ふん」
という意味であることに気づかずスルーしていましたが、よく考えると殺しておいてかわいそうはありません。やっていることと言っていることが合っていないことをもっと深く追求しておくべきでした。
いつの時代の作品か忘れたのでググッてみますと、1986年ものです。今からちょうど20年前です。私はこのブログで30ウン歳と公開しているので、(これは後悔しているので、そのうち年齢不詳にします)10ウン歳であったことは明らかです。うーん、もっと前からあったような気がします。
しかし「メタルK」はなぜこんなに早く打ち切られてしまったのでしょう。少年誌で女の子が主人公だったからでしょうか。今なら美少女ものとしていけたかも知れません。ちょっとグロいんですけど。
3月22日の記事。カッタウェイさんも知らない、mixiでも単独コミュニティのない「メタルK」。いろいろ検索すると、「怖い」という意見が多いです。
当時怖いという感覚はありませんでした。主人公のアンドロイド美少女の人工皮膚が溶けて硫酸になって敵を溶かし、アンドロイド美少女の中の機械がむき出しになるのが怖く見えたのでしょうか。戦い終わるとそのままの姿で帰るのですが、帰り道に誰にも出くわさないのが不思議でした。さすがに目の前をメカ人間が歩いていたら怖そうです。