責任とはわかりづらい言葉です。例によって意味を勘違いしていそうです。結婚、退職、辞任、切腹など様々な意味がありますが、結局何なんでしょう。
 
 私の昔のとある上司は、私のわかりにくい言語体系を理解しようとしてくれ、決してどなったりせず、いろいろな仕事を経験させてくれた大恩人です。今思えば、これ以上ぜいたくを言えないよい上司でしたが、何にせよ仕事をしない人でした。
 リストラで人を減らされ、どの部署も大変な思いをしていたのですが、自分の部署の仕事がたまってたまって火を噴いているのに、他の部署に手伝いに行ったり、若手の相談に乗っては感謝されていました。いい人には違いないのですが、私は爆発寸前でした。
 
 私が怒っても、
「それは私の責任だから他の人にもそう言ってくれていい」
と申しますが、そんなこと現実問題他の人に言えません。他部署や取引先や顧客に怒られて頭を下げるのは私です。
「私のせいではありません。上司の責任です」
などと言える訳はありません。この人は自分が責められる時も
「私の責任です」
と言うのですが、この言葉には
「本当は部下が悪いのだけど、私は上司として責任を取らなければならない」
という響きがあります。仕事がうまく行った時は
「私が責任者の」
と言って出てくる、いよいよ問題が起こるとちょろっと出てきていかにも自分の力量で解決したかのようにふるまうのでかなりムカムカがたまっていきました。(ちゃんとやってくれていればそもそも問題は起こらんつーの)
 
 ある時ついに我慢が利かなくなり、
「責任て仕事をすることを言うのではないんですか。お言葉を聞いていると仕事をしないことを指しているみたいです」
と詰め寄りました。
「この仕事は自分の責任だから」
というから責任もってやってくれるのかと思ったらずっとほったらかしで、また涼しい顔で
「私の責任だ」
と言うからです。
 
 その時は上司が悪かった、その通りだと折れてくれたのですが、どうも責任という言葉は、身の回りでの使われ方を総合すると私の受け取っている意味と違うようです。ブカブカ語? 「気概が欲しい」と同じく強引に解決したっぽく見える語? 中身がありません。
 
【責任】①人が引き受けてなすべき任務。②政治・道徳・法律などの観点から非難されるべき責・科。
(広辞苑第四版より)
 
 なお、
「その上司は大局を見ていたと思います。他部署を助けて全体が効率よくまわるよう、あなたにはわからない深い考えがあってのことだったのでしょう」
という類のコメントはご遠慮下さい。

 

 

 2月14日の記事。バレンタインなのに色気のない記事でした。この記事を書いていたらいろんなことを思い出して、やたら不機嫌になってしまいました。非常に様々な思い出がありますが、私のような人間を使ってくれるだけでもありがたいと思わないといけませんでした。診断前なだけに、

「何て会社、何て上司」

という気持ちでしたが、人間謙虚でないとね。(どの口で言うか)