私は診断の際、2種類のIQを提示されました。「言語性IQ(通常の知能テストによる知能)」と「動作性IQ」です。私は(というかアスペルガーは)動作性IQが言語性IQに比べとても低いのです。私は自分を形作るふたつの頭脳を、それぞれ「指令脳」「動作脳」と呼んでいます。(もっとかわいい名前をつけたい)
 感覚としては(医学的な所見ではなく)、指令脳が動作脳に命令して動くはずが、そのつながりが弱くて、動作脳が指令脳の思惑通りに動いてくれなかったり、時には勝手に動いたりします。別人格のようでもありますが、自我はつながっています。今ブログを書いているのは指令脳です。

 先日、診断時とは別な動作性IQ検査を受けて、精神年齢8歳と判定されました。8歳ってアナタ。いくら何でも低すぎませんか。一部分は8歳児並でも全部ではないはずなんですが。全部8歳児なら整合性取れますが、見た目も知能も普通の大人で、一部の行動が8歳児では、ふざけているようにしか見えません。

 私たちの抱える困難、コミュニケーション、想像力、社会性の、いわゆる三つ組の障碍のうち、社会性の問題が深刻になるのは大人になってからです。
 辞書的な意味での社会性は漠然としすぎています。コミュニケーション、想像力と重なる部分を取り除くと、年齢相応のふるまいができることを社会性がある、というのではないかと推測しています。30歳を過ぎてから社会性のなさを非難され始めたからです。

 30歳成人説もあるくらいですから、20代までは社会も子供っぽさを許容します。得意のマニュアル化を計ろうにも、年齢ごとに微妙に変えていかなければならず、すぐ使い物にならなくなります。こういう時20歳ならこうする、30歳ならこうする、とはなかなか説明できませんよね。それでも大人っぽさ、子供っぽさは存在します。
 普通は社会経験を積むと社会性が増すようですが、私が一番大人っぽかったのは新卒1年目です。社会に出る日のために本を読みまくり、社会を知った気になっていた頭でっかちの頃。以降は年々フラッシュバックの元になる経験が増えて、どんどん子供っぽくなります。

 私だって最初から人の親切なアドバイスを
「努力が足りない」
と受け取っていた訳ではありません。何もせずにできないと言っている訳ではなく、相当な努力をしてきました。だから、たいていのアドバイスの内容は1度は経験しています。そのことを指摘されると、以前失敗した時のこと、怒られた時のことをパパッと思い出します。怒った人のことを
「あの人はあのことでも怒ったっけ」
と数珠つなぎに思い出し、体調が悪いと大フラッシュバックにつながります。昔はもうちょっとは素直だったのですよ。社会経験を積むほど社会性がなくなる気がします。

 私の社会性のカギを握るらしい8歳の動作脳ちゃん。私(指令脳)の言うことを聞いておとなしくしていてね。私は外に出られないのです。外から見える動きは動作脳ちゃんが頼りです。

 

 

 5月26日の記事。トラックバックステーション 「若々しい精神を保つには」に参加しました。

>精神年齢を若く保つための方法についてトラックバックで考えましょう。

とありましたが、この記事で書いた「精神年齢」とは確実に意味違います。精神医学的な意味での精神年齢ではありません。私も診断前はこういう意味で「精神年齢」という言葉を使っていましたが、今は安易に口にできません。

 この時はショッキングだったのですが、今は8歳の自分の存在にも慣れて、母や姉のような気持ちで見守っております。準備できる分にはいいのですが、瞬時の行動で8歳児に大人のようなふるまいをさせるのは大変です。