ビジネス用語講座では仕事を始めてからのことを書いていますが、その前に仕事がなかなか決まらないという話を聞きます。そこで、新シリーズ、就職講座を開始します。(大丈夫かよ)
 ご安心下さい。私は面接は得意なのです。(入社してからのことは知りません)多分、話すのが苦手な定型発達者よりうまいと思います。

 
 定型発達者でも、面接ではどう答えていいかわからない、相手の質問の意図は読めない、すっとんきょうな答を返してしまう、そうです。これは自閉にとっては普段の姿であり、面接の場では定型発達者と同等、むしろ面接にうってつけの人材といえます。(そういう人材が社会に求められているかは知りません)
 さらに幸運なことに、採用側は個性ある人材を採用したいと、一応は本気で思っています。(入社してからは個性を殺すことが求められます。何でそんな矛盾したことをしているのかわかりません)個性と言えば私たちの右に出る者はありません。

 私が嘘にうるさいので正直な人だと思ったら大間違いです。面接は嘘の応酬です。そういう世界観の中ではちゃんと嘘も言えるし相手の嘘もわかります。
 最初は人前で話す時はしどろもどろでどうしていいかわかりませんでした。これは練習して慣れるしかないので、うら若い乙女の頃、話し方教室に通いました。年配の人ばかりで、かわいがられました。会話ではなく、決まったテーマ、決まった時間、準備の時間も充分与えられてスピーチをするので、自閉でも大きな不利はありません。ここで何度も話すことによって、上手に見える話し方を身につけました。多少間抜けな内容でも堂々と自信をもって話せばかなりごまかせます。
 次に面接本を買って、主な質問に対する回答集を作りました。面接官が聞きたいことはだいたい決まっているので、変化球で聞かれても強引に自分の用意した回答につなげることが大切です。

 面接で気をつけることは、キャラを統一することです。人のキャラには色々な側面がありますが、正直に出したら相手にはあやふやな人物像しか伝わりません。例えば「明るい性格」と「1人でこつこつできる仕事が好き」は別に矛盾しませんが、キャラの統一感は弱いのです。「明るい性格」なら「人と話すことが好き」でなければならず、経理を希望する人は「細やかで真面目な性格」でなければなりません。長所も短所もそのキャラの中で作り上げるのです。
 残業いとわぬバリバリキャリアか残業休出なしプライベート重視派かで、退職理由も志望動機も面接用エピソードも全部変わります。相手の意図に合わない場合もありますが、就職活動で何社も落とされるのはやむを得ないので、恐れてどっちにも取れるようなあやふやな人物像をさらしてはいけません。

 なお、いつものことですが、この内容を実行してうまくいかなくても私を恨まないで下さい。好評なら、続く。不評なら黙って消えますので深く追求しないで下さい。

 

 

 5月16日の記事。後々も好評だったような気がするんですが。人材派遣会社や紹介会社の人は

「短時間の面接でも人を見抜ける」

と根拠のない自信を示しますが、面接には間違いなく上手下手があり、業務遂行能力とは必ずしも一致しません。下手なら「下手演技」だってできます。視線を合わせられなくても、懸命に考え考え話す姿が誠実に見えることもあります。