私は色つきの遮光レンズの眼鏡をかけています。(詳しくは「上を向いて歩こう 」をどうぞ)ついに会社で注意されました。今までよく何も言われなかったものです。
「その眼鏡、年配の人だとどうかと思うかも知れないね」
婉曲表現の理解できない私を経験とマニュアルがカバー。透明なタイプにしろ、という意味ですね。微妙な空気は読めないのでどの程度の

「やめろ」

かわかりません。
「それはどの程度いけないんですか」
と突っ込んだらいやがられることは明らかです。後で
「注意したのにやめない」
とまた言われても困ります。私は外人に早口で話しかけられた日本人のように固まります。

 眼鏡を作る前におばちゃん(私に仕事を引き継いだ人)に相談したら
「ちょっとくらいならいいんじゃない」
と言われました。ちょっとってどれくらいだよ、と思いながらも出来上がった実物を見せたら
「いいんじゃない」
と言われたのでそのまま会社でもかけていました。直属の上司(時々しか会いません)も何も言いませんでした。私に注意したのはもっと偉い人(直属の上司も逆らえない)です。
 しかし1度遮光レンズに慣れたら、外すと本当にきついです。白色蛍光灯の下で、白いコピー用紙の書類に目をパチパチ(チックか?)、眉間にしわ寄せ目を細め、前はずっとそうだったからそんなに大変に感じませんでしたが楽さを覚えると人間だめですね。書類は再生紙のようなくすんだ色か色紙の方が読みやすいです。
 毎日の頭痛薬(頭痛持ちでした)と夕方近くなるとおそってくる猛烈な眠気も復活しました。眠気がなくなったのは仕事に慣れたせいかと思っていました。

 遮光レンズにしてから平面が立体になり、人の顔の個性も見えてきて、認知の不自由が少しずつ改善されているのかも知れないと思い始めました。
 色つきレンズが印象よくないのは知っていましたが、なぜいけないんでしたっけ。茶髪と同じで合理的な理由はないような。茶髪も昔はタブーだったけれど今はかなり明るい色でもそれほど違和感ありません。そんな風にならないものでしょうか。誰がこんな変な色のメガネをおしゃれでかけるものですか。
 最初ふたつ作るか迷ったのですが、どうせ文句言われるならもっと濃い色にしておけばよかったです。けちるものではありません。
 この理由だけで派遣先を変えるのはしんどいし、診断書(もちろん発達障害者であることは内緒)を出しても無駄でしょう。色つきレンズを必要としない派遣社員はいくらでもいるのですから。
 本当に、私たちは何もかも世間に認められないようにできているのですね。色つきレンズが視覚認知を助け、なおかつ差別されるようにちゃんと設定されています。

 5月14日の記事。なぜ自閉症者が色つきレンズを通すと視覚認知が改善するのか、その仕組みははっきり解明されていないそうです。

 この時、透明な遮光レンズもあるとコメント欄にURLを貼ってくれた人もいたのですが、ごめんなさい、どうしていいかわかりませんでした。私は医師の診療に基づいて眼鏡を作っているのに、そのサイトをプリントアウトして医師のところに持って行ってこのレンズを使いたいと言えということなんでしょうか。

 アドバイスくれる方に悪気はないと思うのですが、どうすればいいのかよくわからないことも多いのです。その情報だけもらってもパズルのピースを1個投げつけられたようで混乱します。

 作る時、透明なものとサングラスと2種類作ろうか迷ったあげく、ケチって中途半端な色にしたことを私はとても後悔していました。今、会社では透明な眼鏡を使っていますが、色つき遮光レンズのような効果はありません。そして、もっと濃い色の眼鏡が欲しくなります。出費がきついです。