講座と銘打っていますが、これは私の経験を元にした単なる読み物ですので、これが絶対正しいという訳ではありません。心優しい皆様、怒らないで下さい。



「前向きに考えよう」

 企業の管理職は前向きとかポジティブという言葉が大好きです。なぜこんな言葉が好きなのか最近までさっぱりわかりませんでした。いいことだけを考えればいいことが起こるというのは理論的にあり得ない気がしますが、定型発達者にはどうもあるらしいです。だから自分たちも、と思うのは危険です。

 
 叱られる
→期待されているからこそ叱ってもらえる、見放された人間は叱られない、と前向きに考える
→張り切って仕事する
→解雇される(左遷される、ボーナスを自分だけ半額カットされる)
→大混乱

 
という過程を何回か経験すると、いかに前向きという言葉が危険極まりないかわかります。
 私たちは人の感情の動きに鈍いので、こちらが「怒っている」と感じる頃には相手は相当怒っています。
「怒っているわけではない」
とあの人たちは言いますが、絶対怒っています。
 上記の言葉は保険のセールスがこの保険の悪いところを見ないでいいところだけ見てくれ、という営業トークと同じです。場面によってはうるさいから黙ってろ、という意味にもなります。
 私たちは予定外のことが起こると混乱します。クビになるかな、と思いながらなるのと、思ってもみなかったのになるのとでは心の衝撃が違います。人間不信や二次障碍を防ぐためにも要注意です。


「見てる人は見てるから」

 営業成績トップなのに最低の査定がつき、混乱するあなたを慰める無責任ワード。見てる人は見てるだけで何の役にも立ちません。「鳥が空を飛んでいる」と同じ意味だと思いましょう。
 「上司が変われば」「会社を変われば」とは思わないことです。発達障害者に社会は冷たいのです。あなたの力を発揮できる会社なら置いてもらえるだけでありがたいと考えなければなりません。評価にどうしても納得いかず苦しい思いをするなら手を抜いてもいいのです。


 怒らずに読んで下さった皆様、ありがとうございます。

 

 

 5月9日の記事。今は全部「自己PR語」として一括処理できてとても便利です。以前は言葉ひとつひとつを、数回に渡る経験から学ぶしかありませんでした。分類は便利です。

 定型発達者の読者様にはいやみったらしく見えていると思いますが、自己PR語が悪いと考えている訳ではなく、違う背景の言語であることを私は理解しなければなりません。そしてこのように理解することをずっと禁じられてきました。

「そんなこと言っていないでしょう」「何でそんな風に受け取るの」

それで全部ふりだしでした。でももう戻りません。違う脳機能を持った人間が社会常識を手探りで理解する方法のひとつとしてお許し下さい。