アスペルガー症候群は字が下手、なんだそうです。もちろん私も下手です。
私「書道やペン習字を随分やったんですが全然うまくなりませんでした」
ドクター「そうだろうね」
ぶっきらぼうな返しが救いの神の声です。

 学校生活でもできないことがたくさんありました。塗り絵ははみ出す、ハーモニカ、笛、オルガン等楽器類全てだめ、跳び箱を飛べない、逆上がりができない、水泳の時クロールで泳ごうにもクロールの形にならずもがいているようにしか見えない、などなど。全て、今も変わりません。(運動能力の低さはアスペルガー症候群にほぼ共通の特徴です)
「自分でできないと思いこんでいるだけ」「できると思えばできる」
とよく言われたものです。
 こういうことを克服しようとすることに費やした時間や周囲の苦労、追いつめられる自分自身の気持を考えたら、「どんなに努力してもできないのだ」という事実に早めに気づいて、得意分野を伸ばすことに力を注いだ方がよほど将来に役立った気がします。
 かっこよく泳げなくても楽器ができなくても実生活では困りません。趣味や職業選択の範囲が狭まりますが、不幸ではありません。得意分野を伸ばす機会を失う方が不幸です。

 表題のエーカン、昔よく新聞広告に出ていたので覚えている方も多いと思います。最近見ませんが、もうなくなってしまったのでしょうか。
 器具を使って指の運動をすることで文字を書くための筋肉を鍛え、字がうまくなるというものです。有名ですが、本当なら話がうますぎるせいか、効果に関しては皆さん懐疑的です。
 私は文字にコンプレックスを持っていて、あらゆる努力をしましたが、このエーカンが一番効き目がありました。一定の指先運動をした後文字を書くと、普段の文字より少しきれいになります。(当社比であって、他の人よりうまくなる訳ではありません)
 欠点は、5分で効果が切れるということです。5分運動して文字がもつのが5分。すごい非効率的です。字が汚くなり始めたらまたカシャカシャとエーカンで運動しなければなりません。5分書いては5分エーカンです。
「でも毎日たくさんやれば必要な筋肉がついて、持続時間が伸びるかも知れませんね」
この話をした人はそう言うのですが、もちろん私だってそれを期待しました。しかし2時間やろうが4時間やろうが毎日続けようが、持続時間はいつも5分。ウルトラマンみたいです。ウルトラマンよりましか。その時間でいつも完璧な仕事をするウルトラマンはすごいです。5分では大した文章は書けません。ワープロ、パソコンのある時代でよかったです。
 今も手書きの必要な時は愛用しています。家でならいいですが、外で使えないのが残念です。

 

 

 2月26日の記事。エーカン取り扱い業者の方からコメントをいただいたのが印象的でした

「changeup2003さんの字やトレーニングを見ていないので、なんとも云えませんが、こればかりはモチベーションが続かなければどうにもなりませんね。 」

にちょいムカ。しかも例によって不具合のためコメントが表示されず、先方が何度も同じ物を入れ直したため、いくつも読んでしまう羽目になりました。

 私が文字に対してどれだけがんばって、それでも一生懸命やっていないからだと言われ、悔しい思いをしてきたことか。書道は5歳から始めて高3まで続けました。その他にペン字もやりました。それでもモチベーションがないからできないのだと言われてしまうのが現実です。そろそろ雲行きが怪しい私。それ以来この手のコメントにはナーバスです。

 エーカン自体は今も愛用しており、いいものだと思いますが、ネットで見る限りこれで字がうまくなったという話は見ません。それでも少しでも効き目があったと思えるくらい、私の字が努力では改善しなかったということです。