この本はオーストラリア人の高機能自閉症の女性の手記でした。読めば読むほど
「私こんなにひどくないよ」
という気持になります。いくつかは思い当たる節はありますが、まがいなりにも30数年、変な子、変な人と言われながらも大きな問題なく学校生活、社会生活を営んできたのです。でも人から見ると違うのかな。
自分が見ている世界と健常者が見ている世界が違うのはわかったのですが、健常者が見ている世界がまだわかりません。自分がどう見えるのかもわかりません。耳の不自由な人が言葉を覚える時のように私はこれからひとつひとつ学習していかなければなりません。
このブログも、もしかしたらご覧になる人が腹を立てているのではないかと不安です。お腹立ちな表現がございましたら削除しますので申し出て下さい。自分の書いたもの、言ったことを人がどう感じるか、私にはわからないのです。ここに来て下さる健常者の方の目が頼りです。
どこが「大きな問題なく」なのか、今となってはかなり間抜けです。大きな問題起こしているのに、全然自分に原因があると思っていないのは大きな問題です。
主治医はこの本を含め、何冊かの本を紹介してくれました。
「たくさん本を読みなさい。他人が世界をどう見ているか、あなたが世界をどう見ているか、本を読んで勉強しなさい」
本屋に行ってすぐ見つけることができたのはこの本だけでした。
見ている世界が違う、聞いている言葉の受け取り方が違う、発している言葉の受け取られ方が違う、世界が白黒に見え始め、道行く人まで怖くなりました。この時期は失業中だったこともあって、通院以外で人と会うこともありませんでした。
それで、ブログで呼びかけています。自分の書いているものは他人にどう見えているのでしょうか。ただそれはあまり有益ではなかったかも知れません。
この時はまだわかっていませんが、自閉症は書いた文章が与えるイメージと実際の本人のイメージがだいぶ違います。文章だとまともに見えるらしいのです。ブログでは素のキャラを出しているつもりなのですが、すでにミスリードかも知れません。