最初に行ったのは、岩沼(いわぬま)市にある、千年希望の丘。
この辺り一帯は住宅地でしたが、震災の大津波でほぼ全ての家が流されました。
丘の周りは植樹されていて、犬の散歩に来ている方がいらっしゃいました。
丘の上に登る階段は、津波で被災した建物の柱などを再利用したものだそうで、看板が立ててありました。
この丘は震災後周囲に建物がなくなってしまったので、将来また津波が襲ってきた場合は、ここで津波の力を減衰させるとともに、避難場所の役割も果たすそうです。
丘の上から周りを見渡してみました。
正面の白いものは震災後に作られた堤防で、その奥は太平洋。
正面奥は仙台空港。
名前に「仙台」と付いていますが、仙台の南隣の名取市と、更に南隣の岩沼市にまたがっています。
グーグルマップより。
上の地図を見ていただくと分かりますが、仙台空港は間近に海があるので、震災当日は津波が押し寄せました。
その後県道10号線を南下。
ここは以前から海岸沿いを通っていたのですが、家は津波で流されてしまい、たまに残っているのを見かけても、津波の被害に遭っていて、住める状態でないものがほとんどです。
途中で車を停めて海岸まで行ってみました。
堤防の上。
左が南側、右が北側。
まっすぐ堤防が続いています。
堤防の下はこんな感じになっていて、以前あったはずの砂浜はすっかりなくなっていました。
宮城県の一番南にある、山元(やまもと)町の坂元(さかもと)地区に到着。
左の写真は、正面中央がJR常磐(じょうばん)線の坂元駅があったところ。
駅舎は津波で流されてしまい、線路の土台しか残っていませんでした。
平成29年春に運転再開を目指していて、駅舎は現在地よりも内陸に作る予定だそうです。
更に南下していたら、津波をかぶって廃校になった小学校を見つけました。
宮城県最南端の磯浜(いそはま)漁港。
ここも津波の被害に遭っており、まだ工事中でした。
震災から3年経ちましたが、宮城県南部沿岸の復興はまだまだだと感じました。
今年中には震災後まだ行っていない県北地区の、気仙沼(けせんぬま)や南三陸(みなみさんりく)に行ってみたいと思います。