二人の若者が話している。
さほど大きくはないものの、
太く渋い、それでいてよく通る声。
好意的にとらえれば良い声と言えるのだけれど、
そこはG8ギャラリー。
はなはだ迷惑であります。

「FASHION / GRAPHIC展」を観てきました。
タイプの違うような違わないような、
植原亮輔さん、菊池敦己さん、平林奈緒美さんの三人展です。
http://rcc.recruit.co.jp/g8/

フライヤーのデザインとはイメージが全然違っていたけれど、
作品をただキレイに並べるだけではない、なかなか良い展示でした。
上手い、完璧な展示を目指すのでなく、ちょっと力を抜いている。
それは手抜きではなく、良い塩梅で軽やかさになっています。
かなり手間をかけていながら、重くなっていないところが、
まさに「FASHION / GRAPHIC」という感じ。

ひとつひとつの作品は全部がチャーミングです。
少々乱暴にいえば、センスと気分まかせ。
作り手もクライアントも、
素直に面白がっている様子がうかがえます。

レイアウトの技術はたいしたことないのですが、
そういう小難しいこととは別次元で、
日本のグラフィック・デザインの、
いま一番面白いところが集まっていると言えそうなハイレベル。
馴染みの飲み屋に遊びに行く気分で、
何度も立ち寄りたいと思える、楽しいものでした。

気が散って、いまひとつエンジョイしきれませんでしたが、
今月は新橋に行く用事が増えそうなので、
また観に行こうと思います。