世界経済、メタメタ。
空売り天国とはこのことです。
不動産なら今から売っても大丈夫そうだもんな~。

そういえば今年のはじめ、マンション・デベロッパの
デザイン部門への就職のお誘いがあったけれど、
やばいだろうと思って断ったっけ。
その頃15万円くらいあった株価も、
今や四分の一になっちゃってます。
自分が空売りしたい会社に就職するバカはいないもんね。
やめといてヨカッタヨカッタ。

今日は日経平均も1000円くらい下げるんじゃないかしら。
明日のリバ狙いで、今日買うって手もあるな。

な~んて言ってる場合じゃありません。
こういうのはちょっと間をおいて僕らの暮らしに影響がある、
というか、デザイン業界もどんどん冷え込んでいくことでしょう。
お~、サブ。
この仕事は大好きだけれど、しがみついて沈没しないよう、
なんか考えとかんといかんかもなあ。

と、身も蓋もないこと書いときながら、
今日はデザイン教室の第二回です。

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デザイン教室・ビギナー向け・その2 本の見方

デザイン年鑑などを見る時、
好き・嫌いだけで眺めるのではなく、
審査員になったつもりで考えるというのが、
見る目を育むひとつの方法です。

図版の扱いが大きいものは、
良作であると思って間違いありません。
逆にいえば、駄作が大きく扱われることはないわけで。
それがどうして良作とされるのか、
訳を考えながら見ることが大事です。
わからないなりに、想像するだけでかまいません。

デザインには理由や意図があります。
どうしてタイトルはこの大きさなのか。
どうしてその位置なのか。
どうして文字は赤いのか。白いのか。
自分がそのポスターのデザイナーになったつもりで考える。

ひとつの遊びとして、自分なりに点数を付けるというのも良いでしょう。
「理由はわからないけれど、キレイだから100点!」でもオッケー。

僕がビギナーの頃にやっていた、
「資料・マーク・シンボル・ロゴタイプ(グラフィック社)」を使った
遊びをご紹介します。
まず、作者のクレジットに視点を合わせないようにして、マークだけを眺めます。
ページ全体の中で「一番良いのはこれだ」と思ったら、クレジットを確認。
作者が亀倉雄策・田中一光・永井一正だったら正解!
無名のデザイナーだったら不正解。
という具合です。
無名だから駄作だとは限りませんが、
著名な人が作ったマークに駄作は少ないと思ってかまいません。
これを見開きごとに続けます。
ただ、それだけです。
続けていくと、自分の選んだマークの作者が、
著名人作である確率があがってきます。
僕はこの方法で、腕をあげました。

つまりはただ、ぼんやり眺めるだけでなく、
なんらかの意識を持って、考えながら見ることが大切なわけです。
わかんなくても良いのです。