クロちゃん、サチコさんと、歌丸・小朝二人会に行ってきました。

小朝師匠の語りは相変わらず、速いテンポでよどみなく、
繰り出される言葉はゲリラ豪雨のごとし。
下ネタ全開のつかみから終わりまで
会場は爆笑の台風9号状態です。
個人的には落語よりも、
マクラのほうが笑えました。

対して歌丸師匠。
ゆっくり、じっくり聞かせてくれました。
小朝師匠のすぐ後だったせいか、
テンポの緩さはちょっとまどろっこしかったな。
味わいはあるのだけれど、
笑点の司会で見せる巧みさは感じられなかったです。

落語は多くの登場人物をひとりで演じ分けるわけですが、
さすがに70歳過ぎのじいさんが
11歳の子どもを演じるのも不自然さが否めません。
若手の噺家さんが人情噺をやっても物足りないのと同じかも。

と、なんだか否定的なことを書いていますが、
つまらなかったわけでなく、
とってもエンジョイできました。
また、日本語の美しさを再認識させていただけた。

かような文章を書いているので説得力は全くないけれど、
僕は日頃からできるだけ正しい日本語を使いたいと思っております。
仕事ではただレイアウトするだけでなく、
文章は全部読んで、間違った言葉が使われていないかチェックします。
出版に携わるものとして、ある種の使命を感じているのです。

国粋主義では決してないけれど、
日本語の美しさは大好きだし、大切にしたい。
そういう言葉の国に生まれたことを、誇りに思います。
というと大げさですが、単に「焼き肉が好き」というのと、
同じに好きなだけかもしれません。

な~んて、えらそうに書いてちょっと恥ずかしくなってきました。
ごめんなさい。僕の日本語、美しくないです・・・。

来月は15日の桂米團治襲名披露公演に行きたい。
5000円はちょっと高いけれど、
豪華メンバー出演だからやむを得ないな・・・。